掴んだ虚実【ブルーアーカイブ考察】
※この記事は後編です。前編も見ることをお勧めします。
百花繚乱編、ブルーアーカイブのネタバレを含みます。ご了承ください
前編はこちらから↓
このNOTEは編集者先生の「クズノハに会うにはどうすれば良いんでしょうか」という何気ない一言をきっかけに、ブルーアーカイブという大きなコンテンツに立ち向かうことになる2人の先生の考察のまとめである。
1.隠された神様
まずはこちらを見ていただきたい。
4.5th PVのワンシーンだ。クズノハが鳥居の上に座っている。この鳥居は広島にある厳島神社の大鳥居をモデルにしていると考えられる。
そして編集者先生は語る。
編集者先生: 私は百花繚乱編が追加されるまではてっきり、クズノハさんがPVで腰掛けていた鳥居をくぐると過去に飛んで、そこから対策委員会の過去に行くのかと思っていたんですがなんか全然鳥居出て来ないんでただの演出だったのかもしれません。
鳥居の向こうで自転が加速している描写の星々の動きが窺えるので、てっきり時間が巻き戻っているのかと思っていたら全然出て来ず、普通に対策委員会編がくるという…で
編集者先生は、この鳥居が過去に繋がっていてそこから対策委員会3章に繋がると予想していたが、そんなことは起きずなんなんだろうと悩んでいた。
そこで私はまずPVに出てきたクズノハとモデルと考えられる厳島神社の関係が何かあるかなと思い調べてみることにした。
最初は葛が関係してるかなと思ったが、あまり直接的な関係はなさそう。
(実際は葛の葉という安倍晴明の母親の狐から取られていると考えられる。大阪にある信太森葛葉稲荷神社の末社には厳島神社を持っており、そことの繋がりも一つ考えられる)
そして調べていったところ一つの植物にあたる。
楠だ。名前に当てはめても楠の葉、クスノハ、クズノハで当てはめられないことはない。
そして更なる情報が考察を加速させる。
私:厳島神社の鳥居って楠が使われてるらしいんですよ。それでその楠があまり見つからなくて発見に20年かかったとか。
私:これ今の探しても探しても見つからないクズノハと同じじゃないですか?
私&編集者先生: どひゃああああああああ〜〜〜!!!!!!!
PVのこの鳥居を厳島神社の鳥居だと断定するならば、クズノハの名前のモチーフは楠の可能性が高い。しかし正体を掴んだわけでもなく会いに行き方もわかったわけではないため、情報の取得に励んだ。
そして私は考えた。あの鳥居って現実でくぐれるのかな、と。
調べてみると厳島神社の大鳥居は満潮時にろかい舟に乗ってくぐれるそう。そしてこのくぐったときに扁額(鳥居などに掲げてある名前などが記している木製の額)を見ることができ、嚴嶋神社と伊都岐島神社の2つの扁額がある。つまり厳島神社には2つの名前があるのだ。
どういうこと?
厳島神社は現在宗像三女神(市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命の三女神の別名)が祀ってある。
だがその昔、927年に厳島神社が主に祀っていたのは伊都岐島大明神であったらしい。
私:どうやら厳島神社って祀ってたの昔伊都岐島大明神って神様だったらしいんですよ。で、今も本質的には伊都岐島大明神らしいんですけど、表向きには宗像三女神ってことになってるんです。
私:この情報をもとに考えてみると、クズノハが伊都岐島大明神だとしたら隠されているから見つけられない。そういうことになりませんか?
厳島神社の大鳥居の内側にかかれている伊都岐島、大鳥居の上に座っているクズノハ。
調べたところ、伊都岐島大明神は女神様みたいです。クズノハは明言されてないけど見た目から考えて女性と考えて良さそうです。
……これ関係ありそうですよね。
編集者先生:確かに……もはや会えないというか、百花繚乱でも語られた通り会う方法すらない、と……。
私:そして伊都岐島大明神とクズノハを結びつけるのがもう一つあります。クズノハって作中で記録にもないって言われてるじゃないですか。
編集者先生:そうですね。無かったです。
私: 伊都岐島大明神も日本書紀や古事記に載ってないらしいです
編集者先生:え
クズノハのモチーフの一つとなったと考えられる神様を発見した。
厳島神社と考えられる大鳥居に座っているクズノハ、そしてそこに祀られている伊都岐島大明神。
クズノハの一つのモチーフと考えられている、葛の葉の言い伝えがある信太森葛葉稲荷神社に末社(神社本社とは別に、その神社の管理に属し、その境内または神社の附近の境外にある小規模な神社のこと)ではあるが、厳島神社があること。
1番の決め手はクズノハも伊都岐島大明神も記録が少ないということ。(クズノハに関してはない)
これらの情報から考えて、この二つには関係があると見て良さそうである。
私:そういえば百花繚乱編で黄昏って単語出たじゃないですか。そこから連想してだいたい黄昏時っていう18時とかそこら辺のちょっと暗くなってくる夕方じゃないですか。
編集者先生:そうですね
私:調べたところ、大鳥居のその時間って満潮の時間と近いんですよ。それで大鳥居って満潮でしかくぐれないんですよね。
ここで、PVのワンシーンの画像をもう一度見ていただこう。
空は暗いが夕焼けのようなオレンジがみえ、夕暮れや黄昏時という解釈ができる。
編集者先生:ズームしてよく見てみると黄昏って書いてますね……
私:この黄昏が満潮時を指すなら、アヤメはこの鳥居をくぐったと考察することができないですか
編集者先生:でも満潮ですよね。舟を使うってことですかね。
私:そうですね。厳島神社は七福神の弁財天を祀っています。七福神って宝船に乗ってるしそこも繋がってはいますよね。あとはノアの方舟とかでてきたし……
恐らく百花繚乱編2章などで明かされる事を考察した。そして2人は思った。
ここまでの考察が全て正しいとして、これからの展開がこうあるとして、
ブルーアーカイブってマジやばくね?
2:逢魔時
クズノハのモチーフ、正体の考察をし、一つの回答を得ることができた。その中で出てきた鳥居と黄昏。これにはまだ考察の余地が残されている。
このくぐった先は何なのか。黄昏とは結局何なのか。まだわからないことが色々ある。
そんな時編集者先生が言った。
編集者先生: 今爆速で最終編のエピソード漁ってたんですが、忍術研究部はニヤに言われて「黄昏の寺院」を目指してたというセリフがありました。
黄昏時はブルーアーカイブと現実世界が曖昧になるって意味なんでしょうか……?
続けて編集者先生は言った。
編集者先生:話が進むにつれてブルーアーカイブと私たち先生の境界が曖昧になっていくような感じがして。
境界が曖昧になる……?黄昏時……?
あっ!
私:黄昏時の言い方で逢魔時ってありませんでした?妖怪や魔物に逢うって時間です。
これ現実世界の私たちがキヴォトスから見るゲマトリアのような存在だったら、妖怪のように見えますよね。逆に現実世界で犬や猫が喋ってたり、ヘイローが付いてる生徒が来たとしてそれは恐怖を感じたりすると思うんです。
もしこの二つの世界が交われば、逢魔時って表現してもいい状態になるかと考えられませんか。
この鳥居の黄昏が意味するのはもしかして、この逢魔時ではないでしょうか。
編集者先生:じゃあ……鳥居は私たちの世界とキヴォトスを繋がって……
私:逢魔時って現在の18時なんです。
これブルアカで18時って言ったら
編集者先生:デイリーミッションのログインAPがもらえる時間ですね。
私:そう、ログインするタイミングとしてはバッチリなAPがもらえる時間なんです。
この時間と逢魔時リンクします。こじつけかもしれませんが、この先生方がログインする一つの指標のタイミング、これはもしかしたら逢魔時で現実とキヴォトスの二つの世界の交わりを意味してるのかもしれません。
編集者先生:よくよく考えてみるとAP18時ってちょっと珍しくはありますよね。朝のログインAP時間の午前4時の12時間後ではなく14時間後で少し不自然ですし。
確かに……面白いですね。
デイリーミッションのログインボーナス時間など少しズレていても気にしない。そういうものだと思うはずだ。
ただここにきて黄昏という存在、黄昏から連想される黄昏時改め逢魔時の時間と誰もがシステムの一つとして気にしないログインボーナス時間の一致。
これが正しいとして導かれる答えが一つある。
ブルーアーカイブってマジヤバくね?
普通にこれ考えててもおかしくなさそうなのヤバくね?
この考察の先は合っているか合っていないかはともかく、ここまで考えてそうなブルーアーカイブの凄さを再認識することとなった。
3.終わりに
このノートでの考察や発見
・百花繚乱の花火の意味
・ナグサの名前に込められた意味
・クズノハのモチーフについての考察
・PVの鳥居、ログインAP時間についての考察
百花繚乱編と突然の1先生の発想から生まれたこの考察はいかがだったでしょうか。
興味の対象、これからの数ある考察の一つになれば幸いです。
ここまでの考察が出来るのもブルーアーカイブというコンテンツがとてつもなく奥が深く面白いからです。とても楽しい。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
本考察でわかりにくかった点、不明な点、その他諸々がありましたら Xアカウント@RyT_Blue にてお問い合わせください。
答えさせていただきます。
これらの考察は、2人の先生の意見であり、こじつけや矛盾点が生じてる場合があります。ご了承ください。
軽く調べたところヒットしなかったため、NOTEにてまとめてみました。もし既出の考察がある場合は申し訳ありません。
読んでくださった皆様に感謝を。
協力してくださった先生方に感謝を。
一緒に考察してくださった編集者先生に感謝を。
ブルーアーカイブに感謝を。
以下
本NOTEにて引用、参考にさせていただいたもの
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