マガジンのカバー画像

国際法

25
宇宙関連の国際法を3分で解説しています。
運営しているクリエイター

2019年2月の記事一覧

3分でわかるISSの法律



ISS民営化?米国が、2025年に国際宇宙ステーションの予算を打ち切る方針であることを発表しました。
国際宇宙ステーション(International Space Station:ISS)は、地上約400kmの高さにある有人宇宙実験施設で、約90分で地球を1周する速度で周回しています。大きさはサッカーのフィールドくらいで、複数のモジュールから構成されています。大きく特徴的な太陽電池は、常に太陽

もっとみる
国連スペースデブリ低減ガイドラインから学ぶルールメイキング

国連スペースデブリ低減ガイドラインから学ぶルールメイキング



スペースデブリロケットの打上げをはじめ、衛星コンステレーション、宇宙建築、宇宙葬等、様々な宇宙ビジネスが展開されている中、厄介なのが宇宙空間を漂う大量の衛星の部品に関する問題、いわゆるスペースデブリ(宇宙ごみ)問題です。
スペースデブリは、地球上から観測できる10cm以上のもので約2万個、1mm以下のものも含めると推定で5兆8,000億個以上あると言われています。その速度は秒速7〜8kmで、回

もっとみる
日米交換公文から学ぶ決断力

日米交換公文から学ぶ決断力



アメリカの輸出規制緩和昨年の記事ですが、アメリカが宇宙開発の国際連携強化策として、同盟国への輸出規制を緩和する検討に入ったとのニュースが報じられました(なお、中国への輸出については厳しい規制を維持)。中国との関係は気になりますが、同盟国間の協力によって宇宙開発がより加速することが期待されそうです。
日本は、今でこそH-Ⅱロケットやイプシロン、きぼう、こうのとり等をはじめとした技術を提げて宇宙開

もっとみる