音楽よもや話 〜レコード青春時代編その5(FUNK,DISCOなどをクラブで聴き、感じた事)〜

レコード屋が渋谷の繁華街(90年代にはレコードの聖地と言われたいた宇田川町。)にあったもので、近くのBARやCLUBではDJがいつもパーティーをやっていたり、レコード好きにはゆかりのあるマニアックな曲を演奏するバンドがLIVEをする様な場所も多くあった。レコード屋で働いているとそういったお店の人達がフライヤー(チラシ)を置かせてほしいと良くきたものであった。

現在はどうかわからないが当時はフライヤーを置く代わりにゲスト券を一枚プレゼントしてもらい、その券を使い遊びに行ったりもした。

運が良かったのか自分が働いていた頃のスタッフは皆好きな音楽が微妙に別れており、よく遊びに行く場所も各々違ったので、券が取り合いになることも無かった。

行った場所でもDJがセレクトする曲を知ることでまた色んな音楽を知る事ができる。またCLUBやMUSIC BARなどでどういった音楽がかかっていたかや、どういった音楽でどういったお客さんが踊ったり見たりするのも、とても刺激的であった。レコード屋で働くに連れ、FUNKに傾倒していった私はFUNKをPLAYするDJのイベントによく遊びに行った。中でもHIP HOPカルチャーを経由したFUNKが大好きであった。90's~00'sのB-BOYがサンプリングソースなどで再発掘されたFUNKの新解釈。DJはB-BOYが踊れるFUNK、ブレイクビーツをPLAYしてくれる。時にオールドスクールやミドルスクールなHIP HOP混ぜながら早いMIXで展開していく。

現在、仕事柄、様々なイベントに顔を出したりライブをする様になりPCのDJをよく見かけるが、こういった界隈のイベントのDJでPCでDJする人はほぼ見た事がない。皆レコードだけでPLAYしていた。

そういった場所で踊るお客さん一人一人からも刺激を受ける。オーバーオールにカンゴルーの帽子をきめかっこいいFUNKをPLAYするDJ。踊るダンサー、白熱し声を上げるオーディエンス。

▽KING OF DIGGIN'ことDJ MURO氏。自分を含め多くの人にとっての始まりの人であろう。強く影響を受けた。


▽海外でも活躍するDJ Koco aka Shimokita氏。もちろん全てのアナログレコードオンリー。しかも45回転シングル盤のみでのPLAY。当時ファンでよく遊びに行っていた。

また彼らのMIX CDなども聴き込み影響を受けていく。HIP HOPという枠もあるから時にREGGAEやWORLD MUSICもノリがハマる曲があれば収録されていたりする。


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自分が好きなDJも増え、そういったDJの人達が一同に集結しSALSOULレーベルの音源しかPlayしないというイベントを行われるのを知り遊びに行った。

(SALSOULというレーベルは70年代、80年代にNew Yorkで活躍したDISCOを得意とした音楽レーベルである。もう一つ補足しておくと日本ではDISCOというとバブルの頃、ディスコ=今でいうクラブでかかる、当時流行したEarth & Wind The FireやMichel Jacksonなどの音楽を指す事もあるが、ここでいうDISCOは音楽のスタイルとしてのDISCOである。四つ打ちのバスドラムのDISCO BEATの上にのる16ビートが強調されたGuitarやBassがFUNKYにグルーヴする。時に華やかなホーンセクション やストリングスも乗っかる。とても踊れる音楽で、クラブで大きな音で聴くには最高の音楽である。)

DJ SALASAさんやDJ MUROさんがSALSOULのMIX CDを続けてリリースなどしており、それを聴き込んでた私にとって最高なイベントだった。


会場もなかなか大きい場所で人も多く入っており、ミラーボールが回る中DISCO MUSICの音楽を大きな音でお酒を呑みながら聴けたのは、非日常感もありとても良かった。今回最初で前述した様に、DISCO MUSICもHIP HOPのサンプリングに使われていたり、またCLUB MUSICのひとつでHOUSE MUSICと言われるDISCOと同じ4つ打ちのスタイルの音楽には特に大きな影響与えてる。


その時行ったイベントのDJはHIP HOPにもHOUSEにも強いDJが多かかったため、ただSALSOULという古い音楽かけるというのではなく、HOUSEやHIP HOPもおり混ぜながらクラブカルチャーのフィルターを通した新解釈でSALSOULをアウトプットしていたと思う。フロアにいるオーディエンスもクラバーやダンサーが多く、そういったオーディエンス1人1人からも空間は作られてら様に感じた。

FUNKでもDISCOでもそうだがDJの古い音楽を、ただかけるだけではなく現代のセンスやカルチャーとも関連づけ新たな解釈としてアウトプットする姿勢に私はとても影響を受けた。

つづく

















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