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「イーロン・マスク」 上著者: ウォルター・アイザックソン

未来を切り拓く革命児の半生

変革者への道のり

イーロン・マスクの名を耳にしたことがある人は多いはず。テスラ、SpaceX、NeuraLinkなど、次々と新しいイノベーションを生み出し続けるこの男の軌跡を描いた『イーロン・マスク 上』(ウォルター・アイザックソン著)は、まさに破天荒な一代記だ。

マスクが生まれ育った環境は過酷だった。父親から受けた虐待、人種差別に加え、生まれつき気管支喘息を患う体質的な弱さも抱えていた。しかし、そんな逆境を力強く打ち破り、遂には未来を変革する者となったマスクの姿には、読む者を勇気づけずにはおかない。

天才青年からの遍歴

物心ついた頃から並外れた資質を発揮していたマスク。10代で早くもコンピューター営利ソフトを作り上げ、莫大な利益を上げている。大学に進学すれば、卒業する頃には何百万人ものユーザーを抱えるスタートアップを立ち上げていた。

ただ、そのころからすでにマスクは経営の世界に止まるつもりはなかった。"地球外からエネルギー問題や環境破壊を見つめ直したい"そう語っていたように、いずれは宇宙開発やクリーンエネルギー分野に手を染めることを決意していた。

破天荒な一人多役人生

2000年代に入ると、マスクは次々とスタートアップを興す。その中でも代表格が、電気自動車メーカー テスラと民間宇宙開発ベンチャー SpaceXだ。

未だかつて見たことのない電気自動車の開発に、航空宇宙産業の大手に肉薄する宇宙船製造。一人で二つの異なる分野の最前線を走り続けるマスク。そこから生み出される斬新なアイデアと果敢な行動力は、世界中から熱い注目を集めた。

世紀の曲者か、改革者か

しかし、ここまで突き進んでくるマスクの道のりは決して平坦ではなかった。技術的な行き詰まり、資金繰りの行き詰まり、そして人間関係の行き詰まり。この男を取り巻く環境は常に苦難に満ちていた。

周囲を疎ましく嫌い、自分の考えを押し付ける孤高の姿勢。スタッフへの過酷な要求や上滑りな口調。一方で情熱と実行力には敬服を禁じ得ない。世紀の曲者か、それとも新時代の改革者か。評価は二極化するばかりが、熱狂的なファンの存在を物語っている。

次なる狙いは"宇宙移住"

そして現在、マスクはついに新たな野心に火をつけた。人類の宇宙移住である。彼は火星開発に着手し、将来的には火星の"テラフォーミング"(環境を地球並みに整備すること)を目指している。

果たしてこの男は、この大目標を達成できるのだろうか。はたまた新たな局面でつまずくのか。目が離せない未来を変える男の行く末が、本書の続編で語られることだろう。

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