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雑談なんてしたくない。

   雑談が苦手だ。苦手?いや、楽しくない。楽しませようと頑張って話すことすら虚しい。なぜなら徒労だからだ。なぜ弾まない話を他人としなくてはならないのか。

   もしかすると、雑談は、雑談の楽しさは会話が始まる前に決まってしまう。会話をしようとしたその時にはもう情報収集できないからだ。つまり、雑談が楽しい相手は、相手の趣味をある程度知っていて、自分との共通点がある場合である。そうでなければ苦痛だ。だが、稀に初対面で盛り上がることもある。それは偶然だ。だが最も絶望的なのは、2回目以上の対面で、かつ、事前に情報収集できていない相手との雑談である。もはやその相手の趣味を知ることも難しく、情報収集もできていない。情報収集が出来ていない時点で普段からその人との共通点は皆無であることの証左だ。また、よっぽど知らなかった趣味を知る機会でもなければ、盛り上がる可能性すら少ない。そして結果として雑談は極端につまらないそれとなる。わたしの身の回りで頻発する雑談とはまさにこれだ。だから嫌だ。雑談はしたくない。

    時間の無駄。相手と自分の共通点もない。話題がない。あったとしても時節柄の話。寒いとか。年末ですね。とか。歳をとってくると、体調面の心配の話とか。くだらない。実にくだらない。頑張って最近のアイドルの話をする。あの子は可愛い、あの子は何歳?なんて名前だっけ。。。至極どうでもよい。そんなことするくらいなら寝ていたい。頭の容量をくだらない演算処理に使わせないでくれ給え。疲れるから。ましてや正論など聞きたくない。(´・_・`)NO THANK YOU である。

   もっと聞きたくない話は、上司や会社の代表からのお小言だ。飲み会や忘年会等の席でそれは頻繁に起きる。なぜ忘年の席で嫌なことを思い出させるのか。即座に止めていただきたい。無駄だから。むしろ褒めてください。称えてください。よく1年私の下で頑張ってくれた。偉いぞ。そう言ってくれた方がまだマシだ。内容がない?内容が要る話は今しなくてい。むしろ雑談以下である。

    逆に聞きたい話は?感動した話とか、頑張った話とか。共感できる話。自分では収集できないような体験談ならwelcomeである。外部記憶装置として機能する。それは私が経験できない経験談だからである。価値がある。同僚との雑談ではそれも見込めまい。なぜなら質問されることを極端に嫌う傾向があるからだ。わたしのことを話したくない。現代の若い人だけではなく全ての人がそういう傾向にある。誰も根掘り葉掘り聞かれたくないのだ。私?わたしは別に聞かれて話したくない事などあまりない。全くない訳では無いけれど。むしろ、質問してくれた方が相手が知りたい話題を絞れて余計な心配をしなくて済む。この傾向は独身の方には当てはまらないかもしれない。話す話題がないから?いや逆だよ。話したい話題は無数にある。だけれど、独身の、特に若い方は、話したいことがないことがなかったりする。自分の趣味すら、ひけらかすことを良しとしない。なぜなら否定されたら嫌だからだ。趣味はひっそりと。Twitterで。好き同士で話し合うくらいがちょうどいい。だから特に、会社の同僚との雑談は拒否される。わたしもそうだ。同僚との会話は仕事の悩みだけでいい。雑談は無駄である。雑談は要らないのである。

   飲み会は不要だ。馴れ合いは無駄である。必要なのは、仕事の上の悩み相談ができる最低限の関係性。つまり上司部下ではないというステータスだ。それとお互いにライバル視していないという条件である。これだけだ。雑な雑談ではない。雑談は嫌いではない。嫌いなのは話の合わない相手との雑談である。逆を言えば気の合う人との雑談は好ましい。雑談は盛り上がるのである。盛り上がらないのであればそれは雑談ではない。雑談の最低限の条件を満たしていないのである。雑談を強いられる時点で雑談ではないのだ。

   雑談を楽しむには事前に相手を知る必要がある。雑談のための雑談が必要だ。雑談のための雑談をするためには、関係性の確認が必要だ。相手が自分と同等である。相手と自分の共通点がある。それを知るのもまた雑談である。そうして相手もわたしもお互いに無害であるあることを確認できる。つまり、雑談のLvが上がる。雑談のレベリングが必要だ。いきなり高度な雑談はできない。雑談は地道なレベリングが必要な行為だ。それには時間がかかる。だから普段こら雑談をこなせないといざ雑談しようとしてもできない。雑談のための雑談が必要だ。わたしがすべきことは普段からの行いであったのだ。申し訳ない。またひとりで理解してしまった。

   結論。わたしは雑談が苦手である。雑談は事前の情報が必要だからだ。前もってお互いの関係性があるからこそ雑談が成立する。前もってお互いの関係性を作ることは難しい。なぜなら時間がかかるからだ。しかも相手にその気があるか分からないからだ。徒労そのものだ。しかもそれだけ苦労しても得られる権利は雑談が出来る、ただそれだけである。それだけのための努力。それだけ。雑談ができることにそんなメリットがあるのか。それならば雑談は要らない。雑談を避ければいいだけだ。わたしの選んだ選択は、雑談を避ける人生であった。雑談を楽しめない人生を決めたのはわたし。私自身が決めた苦悩だったのである。おわり。

MUSICAでした...♪*゚

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