失敗しない肉じゃがの美味しい作り方
煮物が苦手な方でも失敗しない&美味しい肉じゃがの作り方を動画つきで解説です。
肉じゃがで良く聞く失敗が「味が薄い」「味が濃い」「具材が煮えていない」・・・など、結論を言うと「上手くいかない」というところに集約されますが誰でも安定して、いつ作っても美味しくなる作り方を紹介します。
肉じゃがを安定して美味しく作るポイント
①じゃがいもの皮は厚めに剥き大きくカットする
②人参はじゃがいもの半分の大きさ
③肉は要注意
④黄金比を知っておく
まとめるとこんな感じだと思いますが、動画を観てもらった方が早いと思います。
こちらの「https://youtu.be/UWWIiuUqOvY」動画概要欄からレシピと美味しくなるポイントを確認しながら観る事ができます。
スマホの場合はタイトル横の「▼」ボタンを押す、PCの場合は「もっと見るボタン」を押すと表示されます。
本格的な出汁と簡単な出汁との作り方があるので、好みに合わせて変えて下さい。
上記のような作り方で誰でも味が染みて、じゃがいもが美味しいホクホクの肉じゃがを作る事ができると思います。
じゃがいもの下準備について
まずじゃがいもについてですが、好みが分かれるかもしれませんけど男爵を使った方が美味しいと思います。
お馴染みのじゃがバターでも多くの方が知っていると思いますけど、あのホクホクとした食感に甘味の強い味、それをメークインで表現するには料理人の私でもとても難しいものがあります。
メークインは煮崩れしにくくカッコイイ形を作りやすいので、見た目重視の料理には向いていますけど、肉じゃがの場合は男爵がおすすめです。
そして強い日光の当たった皮は青臭い事があるので厚めに剥くようにし、4等分ぐらいの大きさが丁度いいと思います。
ここが大きなポイントで、小さいと煮崩れした時に形が無くなってしまうのと、男爵は火の通りが早く他の具材との煮え方のバランスをとるためにも大きめにカットする事がポイントになります。
人参はじゃがいもの半分の大きさにする
人参はじゃがいもの半分ぐらいの大きさにする事で煮え方にバランスがとれます。
同じ大きさにするとじゃがいもの方が早くに煮えてしまい、味の入り方がアンバランスになってきます。
どの料理にも共通しますが、このカットの仕方で味が変わってきます。
例えばそうめんつゆにうどんを入れると薄く感じるような感じで、具材の大きさによって味の乗り方が変わります。
ここが見えてくると、その大きさによって味付けの予測ができるようになってきて、安定した味付けをする事ができるようになってきます。
今回は忠実な感じにして作っていますが・・・
①カットは適当→味付けレシピ通り→美味しさは( ノД`)シクシク…
②カットは忠実→味付けレシピ通り→美味しさは(∩´∀`)∩ワーイ
スタートが変わるとゴールも変わるというイメージを持ってもらうとカットの重要性に気付いてもらえると思います。
肉によって美味しさが変わる
「肉じゃが」というくらいなので、お肉も美味しくないとしっくりきません。
今回は豚バラを使っていますが、これが一番安定して美味しいと思います。
牛肉を使う場合もありますが牛の場合は要注意で、一般のスーパーでは今このような牛肉が販売されています。
国産、アメリカ産、オーストラリア産、カナダ産
大きく分けるとこの4種類だと思います。
外国産の牛肉は安く買う事ができるのですが、日本との育て方や餌の違いから独特のクセが強いものが多く、かなり味に影響されます。
国産の場合はわざと美味しくなるように餌を変えていて、多くの外国産の肉は牧草で育てている事が多く肉自体にクセがあります。
もし牛肉を使う場合は色々な料理に使ってみた結果、国産かアメリカ産、このどちらが無難だと感じています。
どちらにしても国産以外の牛肉を使う場合は下処理をしないとクセが残ったままの牛肉になってしまいます。
下処理は簡単で料理酒に1時間つける、霜降り(30秒ぐらいお湯で茹でる)をする、お湯で洗う、この3ステップでクセを取り除く事ができます。
ただ完璧のその雑味が抜けるわけではないので牛肉を使う場合は要注意です。
黄金比で味をブレさせない
煮物については「舌と感覚」で今まで作ってきたので、教える事がとても難しいと思いましたが、家庭料理をレクチャーするようになり黄金比を用意しました。
出汁10:料理酒1:みりん1:砂糖大さじ1
上記の割合で作れば何かが足りないという事はないと思います。
具材がすべて浸かるようにする事もポイントなので、具材の量に合わせて調整します。
またみりんについては「みりん風味」というものがあるので、これは避けた方がいいです。もの凄く味が落ちます。
かならず味見をする
レシピを用意すると、そのまま作ってしまい味見をしないで作ってしまい、これも失敗してしまうケースだと思います。
煮物は特にそうですが、具材のカットの仕方や使っているガス台の火の強さなどは微妙に家庭によって違い、同じように作っているつもりでも味が変わってきます。
ここだけ微調整が必要で、そのためには必ず味見をします。
ただ、汁の味見をしてもどの味が正解なのかが分からないと味見をしても分からなくなると思います。
それを解決するには「具材を食べてみる」事です。
料理人はいつも味見をしているので、その経験値から汁の味の加減を舌の感覚でつかんでいますが、味見をする経験が少ないと当然のごとく分かりません。
でも食べる方の経験値は何十年もだと思います。
その経験値を生かして食べた方が味が分かるはずです。人参、もしくはじゃがいもを味見してみるといいかと思います。
大きなポイントをまとめましたが、煮る時間や細かい事については動画の方で説明していますので参考になれば幸いです。
ご飯が必須の味になるはずです!
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