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【感想カイ】ゼンカイジャー第47カイ!を見たチュン

  目安:約2860文字

ちょっと興奮してしまってます、梅本龍です。
自分自身がもともと「途中経過」なのにもかかわらず
全体像としてジャッジされるのが苦手だったので
(その時点での感想は嬉しいのですが)
こういう連続シリーズの途中でいろいろ書くのは避けてたんですが
ちょっと今日はテレビの前で大興奮してしまったので
我慢できず思わず書いてしまった感想カイ!です

※「3」以降一部ネタバレ注意

1.結局戦隊シリーズが好きなのだ

戦隊シリーズで大々的に周年行事風な作品で有名なのは
10年前の海賊戦隊コーカイジャーではなかったかな?と思うのですが
(ちなみに写真は我が家のレンジャーキーたちです)
機界戦戦隊ゼンカイジャーは
それに並ぶ神作だと、個人的には思っています。
ゴーカイジャーはレジェンド俳優さんたちが続々と各話で登場し
ゼンカイジャーは過去の技が続々繰り広げられます
戦隊シリーズマニアには
その小技や演出、エピソードオマージュなどがたまらないので
それだけでも十分楽しめる作品だと思います

ま、単純に周年の作品が好きっていうのはあるんですが

2.ゼンカイジャーで特に感じた「戦隊」の変化

▹そもそも機界戦隊ゼンカイジャーとは

戦隊シリーズと言えば
秘密戦隊ゴレンジャーに始まるように
ひとつの「チーム」がその結束力で悪に立ち向かう
というのがお決まりのパターンでした

ゼンカイジャーの制作が発表された時
それまでと違う印象を与えたのはズバリ
人間体のヒーローが1人だったこと
正確には他に4人のキカイノイドと戦隊を組んでいるのですが

キカイノイドというのは並行世界キカイトピアの住人で
いわゆるロボットです
ゼンカイジャーとは、そのさまざまある「並行世界」を取り巻く
ストーリーとなっています

▹リーダー(?)カラーが白

今作の場合メンバーはみんな対等で
それぞれの場面で助け合って戦うという印象があるので
リーダーと言い切っていいのかわかりませんが
唯一の人間「五色田介人(ごしきだかいと)」が変身する
ゼンカイザーは白色がベースになった五色のデザインです

これはビッグ・ワン(ジャッカー電撃隊)を彷彿とさせていて
マスクのデザインがアカレンジャー(秘密戦隊ゴレンジャー)
を連想させることから
シリーズ全体のデザインをモチーフにかなり組み込んでいる印象です

名乗りも「5人揃って、機界戦隊ゼンカイジャー!」であり
秘密戦隊ゴレンジャーの「5人揃って、ゴレンジャー!」に
通じるものがありますね

▹同じデザインの色違いではない

他4人のキカイノイド達はそれぞれ
赤・黄・桃・青の4色構成

変身モチーフはそれぞれ
赤(ジュラン)→恐竜戦隊ジュウレンジャー
黄(ガオーン)→百獣戦隊ガオレンジャー
桃(マジーヌ)→魔法戦隊マジレンジャー
青(ブルーン)→轟轟戦隊ボウケンジャー

となっていて、従来にあるような
同じ変身スーツデザインの色違いベースではありません

▹追加戦士がいない

大体、シリーズ15~20話あたりになると追加戦士が現れて
チームが強化されたり変化したりするのが
主流になりつつあると思っていましたが
今回はその「追加戦士」というのが現れません

追加戦士は大抵、なぜかメインの戦隊と色違いのスーツを着て登場したり
ちょっと似たコスチュームを着た複数人が合流したり
そういう感じでやってきますが
ゼンカイジャーにはそういう形の「追加戦士」がいません

その代わり、違う境遇や目的を持ち
その「手段」がかすった別の世界の戦士が時折合流します
ゾックス率いる界賊かいぞく一家と、ステイシーという謎の戦士

ゾックスは変身するとツーカイザーになり
変身モチーフは海賊戦隊ゴーカイジャーです
双子の弟たちが並行世界のSDトピアで呪いにいかかり
その解決のために人間トピアに来ていたところ介人たちと出会います
第44カイ!で呪いの解決への糸口を探すためにSDトピアへ旅立ち
一度退場しています

ステイシーは実はキカイトピアの中枢トジテンドパレスを構える
トジテンド王朝幹部バラシタラの息子で、母親は人間。
変身(暗黒チェンジ)するとステイシーザーになります
モチーフはバトルジャパン(バトルフィーバーJ)だけど紫色をしています

ステイシーは悪(トジテンド)側なので
介人たちの邪魔をしたり命を狙ったり
なぜか時々助けたりもします
そう、結構ブレブレの子(揺れ動いているというか……)です
ついには悪のトップ「ボッコワウス」のペット(?)ゲゲに憑依されて
神を名乗ったりして介人たちを翻弄するのですが……

3.個々を描いている(ような気がする)

▹そんな彼らが『共に』ではなく『協力』する

そんなステイシーが今回
第47カイ!で今までの自分のしてきたことを謝り
介人たちと一緒にトジテンドを倒すことを決意しました
それだけでも
「おおー、サトシ!(地球で人間に名乗っていた名前)やっとか!」
というところなのですが
なんとゾックスたちゴールド・ツイーカー一家も帰ってきて
最終決戦がはじまります
「おかえり~!ヨホホイ兄貴!!(ヨホホイ言いながら登場しがち)」
と、こちらも大興奮だったわけです

それぞれにそれぞれの目的があって
それを果たすための手段として協力しているんですね
今までの「一蓮托生」的な雰囲気とはちょっと違いました

▹「たすけてー」って言わない

ずっと気になっていたんですが
スーパーヒーローシリーズって時々(ほんとに時々)
なんでこんな市民守ってんの?って思う事があって
それが
「たすけてー、〇〇ジャー!」とか
「たすけてー、仮面ライダー!」とか
そういう集団で叫ぶ他力本願的な声でした
おいおい、丸投げかよ!みたいな
確かにヒーローだし強化スーツ着てるけど!
いや、だったらせめて邪魔にならないところまで自力で逃げなさいよ
と思ってしまう

それが、今回のゼンカイジャーでは
戦いでゼンカイジャーがぶっ飛ばされた際に
武器もぶっ飛ぶんですが
なんとそれを拾ったキカイノイドの市民が
「これでぼくたちも戦おう」みたいなことを言って
今できることをしようとする描写があって
結局上手く戦えなくて、すぐにゼンカイジャーは現れるんですが
(息子曰く「人間トピアじゃなくてキカイトピアなのが皮肉だよね」)
「たすけてー」って、たぶんシリーズ通して
聞いたことないような気がします

しかもその武器を受け取った介人たちが
「ありがとう拾ってくれて」とお礼を言っていたり
(「俺たちが守ってやってる」感がない)
なんだか、いいなぁ、素敵だなぁと思って見ていました

▹重なり合ったところを大切にすればいい

戦隊ということもあり
メインチームはゼンカイジャーという5人組ですが
そこを取り巻くヒーローだったり市民だったりが
そこからかけ離れてもなくて
選ばれた数人だけが絶対に一丸となって悪を倒さねばならない
というよりは、自然な対等感というか
それぞれがそれぞれに動いてるけど、重なったところでは協力して
みんなで少しずつ、よりよくしていこうみたいな
そういうものを感じました。


というわけで、大興奮の第47カイ!だったわけですが
あと2カイで終わってしまいますね
しっかり見届けようと思います


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