no.5/キツネくん、悲しい事実に気づく【日向荘シリーズ】(日常覗き見癒し系短編小説)
※目安:約3200文字
小さな頃から本ばかり読む事が多かったというたくちゃんは、子供の頃に流行っていたゲームやアニメ、漫画とかをあまり知らない。
それから、主にヒーロー路線だったござるくんも、守備範囲は狭い。
メガネくんは、何の疑問も持たず勉強ばかりしていたようで、タイトルくらいは聞いたことあるけど……という程度だそうだ。
俺に至っては微妙に記憶が欠落していて、余暇までいちいち覚えていない。
けど、日向荘の人々は知らない事も覚えていない事も、何か悪いことみたいに言