怖~い話
私は京都にある『霊山護国神社』に詣でていた。
この地に眠る『坂本龍馬』のお墓にお参りするためである。
ゆるやかな石段を登っているともう少しで目的の地に到着するという時、人だかりが出来ている一基のお墓の前を通りかかった。
「君もここに参列しなさい」
見た事が有る様な無い様な人に呼び止められて仕方なく手を合わせた。
墓石には『寺田家』とあるが私には訳が分からないし京都には寺田なる知り合いはいない。
速く龍馬のお参りがしたいと思いつつ足止めを食った。
やがて、そこにいる人々が聞いたことの無い歌を合唱し始まった。
訳が分からないと思いつつ手渡された歌詞カードを見ると確かに日本語の文字が書いてあるのに私にはなんたら読めない。
困っていると。
「どうしたの!」声がして、目の前に妻が現れた。
どうしたのだろう?
体が動かないし汗で着ているものがびっしょりと濡れている。
見覚えのある部屋でテレビでは夜中の歌番組がやっていた。
これは夢なのか現実なのかがわからなくなっていた。
低血糖症
ブドウ糖を摂取して元に戻った。
翌日、主治医に相談した。
危険な状態だったそうだ。朝まで気付かずに居たら、救急車騒ぎにはなっいたし最悪の時は死を覚悟しなければならなかったようだ。
クリニックから戻り、夢の話をした。
寺田と言う知らない人の墓参りをさせられた話になった時、母の顔色が蒼くなった。
私は知らなかったが、私の母方の祖父は婿養子で、茨城の出身
訛りがひどく婿入り前の旧姓は・・・・・・
『テ・ラ・ダ』
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