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浄土真宗本願寺派の学階

「勧学・司教有志の会」の参加人数についてご意見をいただきましたので、学階の説明と合わせてお伝えいたします。

浄土真宗本願寺派では、真宗学・仏教学に通じた者に与えられる学階が5段階あります。


○学階規程
(学階)
第2条 学階は、次の各号に掲げるとおりとする。
一 勧学
二 司教
三 輔教
四 助教
五 得業

宗則第19号 学階規程

勧学(かんがく)と司教(しきょう)は、教え導く側で「能化(のうけ)」といい、輔教(ほきょう)、助教(じょきょう)、得業(とくごう)は、教えを受ける側で「所化(しょけ)」といいます。これは、宗門最高の真宗学と仏教学の研鑽する集まり「安居(あんご)」において使われる言葉で、安居で講義をするのが「能化」、講義を受けるのが「所化」です。安居に参加できるのは学階保有者に限られています。(聴講は除く)

(安居)
第2条 安居は、宗門最高の講会であり、真宗学および仏教学研鑚の成果を結集するものとする。
(安居の開講)
第3条 安居は、本山において行うことを例とし、毎年7月または8月に開講する。
2 安居の開講期間は、14日を例とし、勧学寮頭の申達によって、門主が決定する。

(本講師)
第6条 安居に、本講師1人を置く。
2 本講師は、学階勧学を有する者のうちから、毎会計年度ごと、綜理の推薦によって、勧学寮頭が申達し、門主が任命する。
3 本講師は、門主が選定した講題を講述し、会読の論議を判決する。

(副講者)
第7条 安居に、副講者若干人を置く。
2 副講者は、学階司教を有する者のうちから、毎会計年度ごと、綜理の推薦によって、勧学寮頭が任命する。
3 副講者は、綜理が選定した講題を講述する。

宗則第4号 安居規程

勧学の任期は終身制であるため、欠員が出ると司教から繰り上げて補充されます。

(勧学の授与手続)
第6条 勧学は、総局が、司教のうちから選考した者について、あらかじめ勧学寮の同意を得て、その授与を門主に申達する。

宗則第19号 学階規程
勧学・司教(2023)/輔教・助教・得業(2011)

松原功人議員のブログによると、2011年の段階で「輔教 483名、助教 567名、得業 371名」とのことです。

本願寺派の僧侶は3万人以上いる中で、能化の立場を担う勧学と司教は現在34名です。その中で「新しい領解文」に対して声をあげておられるのは、名前を公表されていない方を含め、勧学は6~7名、司教15名、計21~22名です
※人数が流動的なのは声明ごとに増えているからです。
※他4~5名は体調不良のため有志の会からお誘いをご遠慮されている方が多数とのことです。

いただいた浄財は、「新しい領解文を考える会」の運営費に活用させていただきます。