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新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)情報まとめ

Q&A

領解文とは何ですか?

『領解文』(りょうげもん)は、本願寺の第八代蓮如上人が作られたとされる浄土真宗の信仰表現で、長きにわたって浄土真宗の聖典として大切にされてきました。

阿弥陀さまのお救いを「私はこのように受け取っています」(信心)と、一人一人が表明する事を「領解出言」(りょうげしゅつごん)と言います。 各人がそれぞれに出言していたのですが、やがてそれが整理され異口同音に出言できるようになったのが『領解文』です。これは今からおおよそ500年前の蓮如上人がお作りなったと伝えられています。

新しい「領解文」(浄土真宗のみおしえ) とは何ですか?

2023(令和5)年1月16日に、現在の本願寺派のご門主、専如上人からご消息(お手紙)として発布されました。その内容は新しく作られたもので、従来の『領解文』の現代語訳ではありません。(以下、「新領解文」と表記します)

>> 新しい領解文についてのご消息(本願寺派)


発布以来、この『新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)』は問題点が指摘されるなど、僧侶や門信徒の間に混乱を生んでいます。実際に、どのような問題点があるのか、私達はどのように受け止めたらいいのか、共に考えてみましょう。

①表題の問題とは何でしょうか?

『領解文』は、長きにわたり広く用いられているものです。
ここに〈新しい〉と冠された領解文ができたことで、混乱が生じています。

②表現形式の問題とは何でしょうか?

新領解文は、唱和を前提として、詩の形で作られました。しかし韻文でありながら、語数や文末表現に統一感がなく、唱えにくく感じます。

③内容の問題とは何でしょうか?

ここでは3点を取り上げます。1つには、「私の煩悩と仏のさとりは 本来ひとつゆえ」の文言が、私が仏であると読めてしまいます。私が仏であれば、阿弥陀さまの救いが必要ないことになります。2つには、「尊いお導き」は、親鸞聖人と歴代宗主に限定されるわけではありません。3つには、「み教えを依りどころに生きる者」として一般的な道徳が救いの条件のように見える部分があり、善人のみが救われると誤解されます。

④制定過程の問題とは何でしょうか?

ご門主がご消息を発布するには、宗務の執行機関「総局」が作成した〝ご消息案〟(上申書)を、浄土真宗の教義に沿っているかどうかを宗派最高位の学者 5 名(勧学寮員)が確かめて同意し、「総局」が法規に基づいた手続きを行う必要があります。 しかし、①、②、③で述べた問題点が未解決の状態で、手続きが順当に行われたのかが甚だ疑問です。また発布された後の宗会(議会)で、手続きが不透明なまま拝読・唱和を推進することの是非が問われましたが、十分な議論がされないまま宗会議員の多数決による議決で今に至っています。

制定の経緯/Zengyou.Net

「浄土真宗の救いのよろこび」とは?

2005年に現代版の領解文と御文章の制作事業がはじまり、その成果として、2009年に「拝読 浄土真宗のみ教え」の中に現代版領解文として収録されたのが「浄土真宗の救いのよろこび」です。

森原山光徳寺様より

「拝読 浄土真宗のみ教え」には、「領解文のよき伝統とその精神を受け継いだ『浄土真宗の救いのよろこび』ならびに御文章のよき伝統とその精神を受け継いだ『親鸞聖人のことば』」と記されています。この時点で現代版領解文の制作事業は終えたのですが、2015年に再び現代版の領解文制定が事業にあがります。そして、2019年には「拝読 浄土真宗のみ教え」から「浄土真宗の救いのよろこび」が削除されました。その理由は明らかにはされていません。

⑤唱和の問題とは何でしょうか?

領解とは、一人一人の信心の表明です。しかし、新領解文は、みんなで唱和することが推奨されています。様々な問題を抱えたまま唱和を推奨することは、本来の信心の表明とはかけ離れています。

様々な問題を抱えたものがなぜ発布されたのでしょうか?

新領解文は、十分な検討と準備ができないままに大急ぎで作成・発布されました。そして検討と準備の不足を隠すため、ご門主が発布したという権威が理由にされたように見えます。結果として議論や反対意見が排除されてしまいました。

新領解文にどのように向き合うべきでしょうか?

『新しい領解文』のご発布をご縁とすることで、自らの領解(ご信心)を問い直すことが大切だと考えます。そして冷静に『新しい領解文』について深く学びあいたいものです。

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