マガジンのカバー画像

どうして生じた?領解文問題

18
改めて領解文問題を考えます。 宗門に長年携わっている松月博宣さんの連載です。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

例証編 宗会議員の勉強会

松月博宣ノート 過酷な暑さがつづく毎日です。そんな中、本願寺で宗会議員向けの「新しい領解文」勉強会が本日開催されました。321回定期宗会でもその内容と消息発布手続きへの疑問などが議論され、また唱和推進の一旦保留を願う請願を不採択に持ち込んだ宗会議員さんです。 宗会を構成する議員さんが先ず新領解文の問題とされているところは何処なのかを学ぶことで、これからの宗政に生かしていこうと園城議長主導で宗会運営委員会が決めた今日の勉強会。 ご講師は最初「勧学寮員」の勧学和上にお願いし

どうして生じた?領解文問題 vol.15

松月博宣ノート 例証編⑰悲痛な声 今回の領解文問題は、その制定の経緯に疑義があるという点と、その内容に多くの真宗門徒の理解が得られないという点があります。ご門徒に読んでもらうことで理解してもらおうと「解説文」を、消息同意の条件として勧学寮が出されたものを読んでも、ますます分からなくなるという奇妙なループに陥ります。 制定の経緯については、「手続きに瑕疵はない」という木で鼻を括ったような説明で終始しています。「こうこう、このように制定したのだから瑕疵はない。これについては