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Sweet November

あらすじ

やり手広告マンのネルソンはある日、運転免許の更新試験場で出会った女性・サラから、11月の1カ月だけ恋人にならないかと提案される。一度は断ったものの、仕事でしくじって会社を首になり、恋人にもフラれたことから、彼女の提案に乗ることにするが…。

所感

キアヌ・リーブス演じるネルソンと、シャリーズ・セロン演じるサラが出会うところから恋人関係になっていく序盤から中盤にかけては、あたおかな女に振り回される金持ちの話という感想で正直途中で観るの諦めようかなと思ったぐらいよく分かりませんでした。
要所要所で金持ちで多忙が故に欠落してしまっていたネルソンの人間的な部分を、自由奔放なサラの何気ない一言でふと思い出させられる場面にはなるほどと思わされました。
サラのこの自由奔放な生き方には実は訳があり、中盤の1シーンが伏線となり、終盤に差し掛かるところで判明するのですが、それもありきたりだなというのが率直な感想でした。
最後の終わり方も少しモヤモヤ。よくよく調べてみたら、この年のラジー賞(逆アカデミー賞。その年の酷い作品、脚本、俳優諸々を決める賞。ただしアカデミー賞にノミネートされてても取る作品もあったりするので、ラジー賞取ったからと言って酷い、とは一概には言えないです。)で「最低リメイク賞・男優賞・女優賞」をとってるのもまぁ納得かなというところ。

と、ここまでグダグダと悪評書きましたが、実はこの年代1990~2000年代初頭の映画、特にラブストーリーが大好きで、この作品もご多分に漏れず中々癖に刺さる作品でした。
というのも、ストーリーライン自体は前述の通りありきたりで、途中で観るのやめようかなと思うぐらいでしたが、”この感じ”もよくあるんです。この年代の、特にラブストーリー。はいはい、よくあるやつね。と思いながら観るの嫌いじゃないんです。
そして何よりもこの時代特有の画質の悪さというか画面の掠れ具合に、サラの部屋や服装、サラにコーディネートされたネルソンの服など中々ツボでした。
特に終盤のネルソンの、ライトブルーのデニムに色褪せたネイビーのTシャツにラフに羽織ったチェックシャツはロンハーマンを思わせる西海岸ファッションで非常にツボでした。

さいごに

こんな感じで最近観た映画の話をつらつら書いていこうかなと思っています。こいつのnoteはなんなの?この映画好きなん?嫌いなん?と思うかと思いますが、刺さる方はどうぞ応援してくださると幸いです。
よろしくお願いいたします。



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