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妻、ありがとう。

妻は僕の18歳年上です。

結構驚かれますが、僕は出会った時からあまり歳の差を気にしたことがありません。
明るいし、頭良いし、きれいだし。
そもそも心が美しくて、行動力があって、魅力たっぷりなので、彼女が18歳年下であろうが、同い年であろうが、18歳年上だろうが何も関係ありません。
言うなれば、「魂が好き」という。

出会った時、僕はまだ21歳でした。
彼女は39歳。

また出会った頃のこととかも別の機会に色々書こうと思います。
とにかく不思議な人で、39歳とは思えないような人生経験で、僕は彼女のこれまでの話がとても好きでずっと話を聞いていました。
120歳くらいの年齢じゃないと辻褄が合わないほどドラマティックな人生でした。
頑張り過ぎたせいか、彼女の身体は警告反応を起こしていて(実際の見た目にはほとんど分からないのですが)、お医者さんから「このままいくと、5年しか生きられないよ」と言われていたほどです。

一ヵ月、僕たちはずっとお互いの話をしました(僕がほとんど聞き役でしたが)。
〝これまでの話〟が終わった頃、僕は彼女と二人で〝これからの話〟を紡いでいきたい、と思いました。


二人で色んな場所に行き、色んな景色を見ました。
たくさん笑って、たくさん泣いて、数えるほどではありますが何度か喧嘩もしました。
お店も出したし、旅行も行ったし、イベントもたくさん形にしました。
店でも、取材先でも、プライベートでも、ずっと二人は一緒で離れることはありません。
彼女と出会う以前、そんなことは不可能だと思っていた(同居さえ)のですが、彼女とはそれが自然とできることを知りました。


医者から言われた〝余命5年〟の年。
彼女の最愛の母が亡くなりました。
きっと彼女の代わりに、天国へ発ったのだと思います。
あんなに涙を流した一年はありませんでした。


彼女の母が亡くなり、三回忌を終えた、母の誕生日。
僕たちは結婚しました。
彼女が愛した母を毎年、共に祝えるように。



気が付けば、人生の1/3を彼女と過ごしたことになります。
人生で誰よりも長い時間、共に過ごした人です。
僕は33歳になり、彼女は51歳となりました。
最近、彼女の身体の調子が良くなくて困っています。
色々良くない想像をしてしまう瞬間があって、その度に涙がこぼれます。


僕は、彼女がいなくなったら生きていく自信がありません。
僕の心臓のような存在です。
僕たち〝二人の物語〟はこんなところで終わっちゃいけないんです。
おじいちゃん、おばあちゃんになった時に二人で振り返り「そんなこともあったな」と笑える試練であってほしい。


明日は彼女の母の誕生日───12月15日は僕たちの結婚記念日です。
日々の感謝と敬意を込めて、ありがとう。
そして、彼女が健康になることを切に願います。


僕はね、頑張らなくちゃいけないんです。

「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。