「会った」時のための、下拵え
ここ数日で、何人かと会った。
「久しぶり」の人、リアルでは「はじめまして」の人。生身のからだ、鼓動を打つ肉体、こちらのからだにも響く声、一つの魂がそこにある。味わい深い。当たり前だけれど、人間は生きている。生きている姿は、すばらしい。
呼吸するからだのメッセージ。それは、ことばや写真や映像だけでは届けきることができない。「会った」にも関わらず、多くを語り合わず。ただ「そこにいる」を感じる。それだけの時間を味わう。互いの記憶が、それぞれの想いが、結びついては広がってゆく。エントロピーは増大する。ただ、「あふれかえる」を愉しめばいい。
こういう出会いや再開があるのならば、今の間に一人ひとりと丁寧に“関係性”という名の物語を築いてゆき、下拵えをしておきたい。それぞれの物語が、密度が高く、深いものになれば、それは「会った」瞬間のダイナミズムへと変容する。その時のために、対話を重ねよう。ことばでも、声でも、それ以外でも。
丹精を込めて、丁寧に。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。