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「わたし」と「あなた」

これからは「一対多数」ではなく、明確な「一対一」のコミュニケーションが大切になっていくのだと思う。かけがえのない「わたし」と「あなた」という関係性。

これは不安を煽る記事ではなく、同時に、ドラマティックに構成するつもりも全くない。ただ、淡々と、誰かにとっての処方箋になればいい。そんな祈りを込めて。


「わたし」と「あなた」の繋がりは、一つだけの物語。突然、どうしようもない状況が訪れたとしても、「わたし」は「あなた」のことを想えたり、頼れたり、信じることができたりする。遠く離れていたとしても、困って立ち尽くすあなたを、わたしは救えるかもしれない。

もし、あなたの住む場所がなくなっても、わたしなら「こっちにおいで」と言える。「大変だったね、無事でよかった」とハグできる。

影響力のある人は、広く多くの人の行動を変える力がある。救いの言葉を与えることだってできる。その力は偉大だ。でも、「一対多数」では「こっちにおいで」とは言えない。個人的な相談にはのれない。これからは影響力の有無ではなく、「一対一」の関りを持つことが大切になってくるんだ。なんだか大昔に戻ったみたいだけど。「この人なら頼れるし、頼ってもらっても構わない」という関係性を築き上げていくこと。

僕は無名です。きっと、このnoteを読んでいるほとんどの人は、僕と同じように無名でしょう。世界の片隅で静かに暮らし、日常に起こるささやかな喜びに心動かされ、手の届く範囲にいる愛おしい存在に生きる勇気をもらっている。パートナー、子ども、両親、友人。

でも、これからは、有名も無名も関係ない。影響力なんていうのはちょっとしたおまけで、大切なのは「わたし」と「あなた」。誰かの家が火事になったり、水で流されたりした時に「こっちにおいで」と言える存在。心が押しつぶされそうな時にDMで、あるいはzoomで話を聴いてくれる存在。必要だと思えば駆けつけてくれる存在。

「距離」という概念は吹き飛んだ。世界中に「あなた」がいて、一人ひとりと時間をかけて関係性を築いていく。シンプルに言えば、嘘はつかない。相手のことを想像できる。哀しみに共感して、喜びには一緒になってバンザイできる関係。

「わたし」と「あなた」の物語。



さぁ、今こそ創作しよう。

いつか、書いたことがある。「創作は生活の知恵だ」と。自己表現ためのものではなく、自分の心や体を調整するための手段でいい。創作が心の安定に繋がり、その作品を見た人が心動かされ、感想を語り合い、気の合う仲間と関係性を築き上げていく。

今の苦しい状況だからこそ、noteというプラットフォームは、僕たちを助けてくれる可能性がある。「あなた」と「わたし」が生まれる場所。

みんな、創作で乗り越えよう。



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。