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人生カラフル
一日にほんの一瞬でも、こころの中にしあわせが芽吹くといい。
それは、ペットの犬のあどけない仕草に、こごみの溌溂とした春らしさに、部屋を満たすローストされたコーヒーの香りに、陽だまりのような笑顔に、光が溶けたレースカーテンに。眺めたり、触れたり、包まれたり、味わったり、満たされたり。それらの体験を通して、こころの中で生まれるもの。
こころは、「ない」を「ある」につくることができる。それは真っ白なキャンバスに、いくつか色を落として、混ぜたり、伸ばしたり、それぞれに溶け合いながら形になっていくものなのだろう。少しずつ、少しずつ、時間をかけて色彩を獲得していく。人生カラフル。
ひねもす、はぴねす、人生はカラフル。
「春」の色は、どれも春めいている。物書きが季節のことばを採集するように、小さなしあわせを集めていくと、しあわせの色彩が見えてくる。その色で何かを描くと、楽しいかもね。わたしが、誰かにとっての、その色の一部であれたら、なんてうれしいのだろう。
風が光っている。春が来たよ。外に出よう。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。