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希望になる

4月14日から緊急事態宣言による休業要請を受けたため、飲食店の今後について問題解決に当たっていました。今まで特にSNSでは宣伝していなかったので、その辺りの補強と、オンラインでお客様に提供できるサービスなどを打ち合わせしながら、とりあえず動き出しました。

昨夜、吉村府知事が休業要請を受けた個人事業主に一律50万円、中小零細企業に一律100万円の支援金を実施する旨を発表しましたが、4月末の予算審議の結果を待たなければどうなるかわからない状況です。実現すれば、多くの飲食店は救われます。

多くの方にメッセージ、シェア、サポートなどの支援をいただきました。本当にありがとうございます。あとは、やれるところまで闘ってみるだけです。

そして、本日から僕は通常に戻り「書くこと」に精を出していきます。店の運営も重要ですが、リカバリーできる手段は複数あった方がいい。幸いなことに、僕は文章を書く仕事をしていますので、遠隔でも成立します。このフィールドでせっせと働くことが、結果的に店やスタッフを救うことにも繋がります。全てを店にかけてチーム全員の動きが取れなくなるよりも、目の前の状況に柔軟に対応しながら生き延びる道を探していく方が建設的であるように思います。この文章をご覧になっているクライアントさま、文章のお仕事依頼がありましたらお声かけください。

今、思うのは「noteをやっていてよかった」ということです。前々から書いているのですが僕はnoteを仕事の場所にしていません(※noteで文章を書いてほしい、という依頼は別にして)。利益のことを考えたり、損失のことを考えたりせず、自分が書きたい文章を書き、読みたい文章をただただ読んできました。それが結果的に仕事に繋がるということもありますが、それは「ラッキー」くらいに考えていて、基本的にはそのような心積もりはありません。尊敬する人からは学んでいきたいし、この場所で関わった人が笑顔になればいい。それだけです。

ただ、今回、「生きるためのカレー」という記事を書いたことで考え方は大きく変わりました。お店のことを知らない人からもたくさんサポートをいただくことができたのは、それは僕がnoteをやっていたからです。あの記事を書く時に、「はじめてアカウントを作った」ということではきっと誰もシェアしてくれなかっただろうし、サポートをしてくれなかったはずです。noteは趣味に過ぎなかったかもしれませんが、結果的に仕事以上の価値をもたらしてくれたように思います。

だからこそ可能な限りnoteを続けたいと思いました。いただくだけじゃなく、今度は与える側として。みなさんからいただいたこの恩を返す必要があります。店長の伊藤ともそのことについて考えていますが、僕個人としてもライフワークとしてそれをやっていきたい。ここで出会った人が、困った時に助けてあげることができる人間でありたい。

あの日、あの記事を見て10万円を振り込んでくれた人がいます。もちろん重要なのは額ではないのですが、ただ、その衝撃は一つの目安にはなります。

「自分だったら、できるのかな?」

いろいろ考えさせられました。僕は、それができる人間になりたい。今回、助けてくれた人に対して全員に。そのためには書いて、書いて、書いて、体力をつけなくっちゃいけない。いざという時に、大事な人を守るための知恵と資金を。店のことも全力で取りかかるけれど、「知性の交換」も続けます。このやりとりが必ず誰かを救うことになるから。

絶望じゃない。大変だけれど、〝かわいそう〟でもない。今回のことは、生きていく上での課題に過ぎません。ある人が「生き抜いて、誰かの希望になってください」というメッセージをくれました。みんなに支えてもらいながらも大変おこがましいのですが、「必ずそうなるぞ」と思いました。

noteという場所でやりとりした「あなた」も、本の交換をした「あなた」も、教養のエチュード賞に送ってくれた「あなた」も。いつか、その時のことが未来の財産になるように。僕はそういう生き方をしていきますし、少なくとも今回助けていただいた人へはちゃんと形にできるようにしっかりと強くなります。強い人じゃないと、守ることはできないので、「やさしい」だけじゃなく、とにかく今は強くなることを。

本当にありがとうございます。言葉で言っているだけではカッコ悪いので、理想と現実の間を埋める努力をもくもくとやっていきます。

今日からもこの場所で、よろしくお願いします。



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。