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記憶から消えていく

毎日、何かしら文章を書いています。

主に、依頼された仕事で一日の空白は満たされていき、誰かのことばでが身体がいっぱいになります。この場所で文章を書いている時間は、ぼくにとって特別で。それは、自分のことばと向き合う限られた時間です。

仕事は好きです。知らないことをたくさん教えてもらえるから。良いものをつくることに力を注げば、自分の能力も引き上げてもらえます。でも、それは外側にあることばを採集することで、自分のことばを採掘することではありません。

外側にあることばで満たされた身体。そこに次々とことばが流れてくると、あふれかえって、こぼれ落ちます。湯船にざぶんと浸かった時にあふれる、お湯のように。

それが記憶から消えていくものたちなのかもしれません。

自分の中に残すためには、自分のことばを発掘することが大事だと、ふと思いました。流れる時間、あふれる情報。その中で、惑わされない自分をつくる、自分のことば。

書くことは、自分との対話。


「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。