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CafeBarDonna 100th Anniversary Party

2020年春、緊急事態宣言が発表されてから立ち上げたオンラインバー「CafeBarDonna」が先日、100回記念を迎えました。

コロナ禍と共に育った空間。こころのセーフティーネットであり、空気の研究であり、クリエイティブな対話を深める場所。「あそこに行けば、誰かがいる」という街場のバーのような雰囲気にしたい気持ちがありました。

基本的に1回あたり90分。120分のときもあれば、150分のときもあり、年末のThanks Party(感謝祭)では8時間の開催もありましたから。ゆうに10000分以上、オンラインバーで対話をデザインしたことになります。

オンラインバーの楽しみは、世界のどこにいても会えること。アメリカ、イギリス、フランス、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、ルワンダ、アゼルバイジャン。日本の夜は、アメリカの朝。画面の向こうにはルワンダの青空が広がっていたり。あたりまえなのですが、それはそれは不思議な体験で。その光景をみなさんと共有したことに、ときめきました。

オンラインバーはクローズドな空間。わたしは「秘密の花園」と呼んでいます。毎回、何かしらのドラマが起きました。ふとした瞬間にこころの声がこぼれ、そのまま感情があふれだし、その場にいたメンバーで目頭を熱くさせたこともあります。それも一度や二度の話ではありません。それは、この場所に集まった人だけの秘密の物語。

それは、本当の街場のバーのようで。カジュアルに対話を楽しむときもあれば、ここでしか言えない話を告白することもあったり。一緒に考えたり、支え合ったり、希望を描いたり。本当に、数々のドラマがありました。

noteのクリエイターが集う場所なので、テーマを決めて「うたうことば(短歌を語る会)」「推敲クラブ(文章を語る会)」「ボンヌ・ソワレ(真夜中の哲学講義)」「空気の研究(音楽で空気をデザイン)」「対話のある生活を(インタビュー)」など、誠実に学びを深める場でもありました。

それは、わたしにとっての実験室のようで。人が集まり、問いを置き、何が起こるか。その中で、対話をデザインしてゆくこと。みなの表情、ことば、声を受け取りながら一つの空間を築いてゆく。わたしひとりではなく、集まった全員で、一つの空間を。それが、楽しくて、楽しくて。

この場所では、たくさんの出会いがありました。

メンバーのみなさんからたくさんの勇気をいただきました。わたしがこの場を育てたのではなく、みなさんが一緒に育ててくれた。そのような感覚です。そして、「場を育てること」で、何よりわたし自身を育ててもらえた。

オンラインCafeBarDonnaに来ていただいたみなさん、こころより感謝しております。

あの日、みなさんにお伝えしたように。

これからは、オンラインバーとリアルの場をつなげてゆくことを目指します。メンバーのみなさんと今度は、直接会って対話できるとうれしいです。

文章で出会い、声で出会い、オンラインバーで出会ったわたしたち。生身のからだで会ったときには、何度目の「はじめまして」を言うのでしょうか。

それが楽しみで仕方ありません。

ダイアログ・デザイナーは、
場をつくり、
対話をデザインし、
みなさんとの物語を編み上げます。

引き続き、これからもどうぞよろしくお願いいたします。




「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。