見出し画像

星の王子さま

「千原さんに会えて、よかったなぁ」

今年、一本の小説を書いた。小説というか、随筆というか、手記というか、手紙というか。とあるまとまった文章のかたまりを形にした。一言で表現するならば、一番上の言葉になる。千原徹也に出会えてよかった。

足音が聞こえる
大きなボーラーハット
月の光に濡れた、黒ぶちめがね
マントひるがえし、雑踏へと、消えていく


画像1

不思議な人。おもしろいことを考えて、世の中を楽しくする。みんなを巻き込んで、関わった人を笑顔にしていく。その「すごさ」は目に見えない。だからみんなは、なんとなく、幸せで。なんとなく、そばにいてよかったと思う。ただ、忘れてはいけないこと。

いちばんたいせつなことは、目に見えない。
『星の王子さま』

狐は別れ際、王子さまにそう言った。目に見えないものは「ない」ということではない。むしろ、大事なことは目には見えづらいんだ。狐が金色の麦畑を見て、王子さまのことを思い出すように。僕はこの言葉を感じると、千原さんのことを思い出す。これはただの偶然に過ぎないのだけれど、王子さまも、千原さんも、金色の髪をしていた。

画像2

11月20日。たくさんの人が集まった。銀座、PLUS TOKYO。千原さんの44回目の誕生日。吉澤嘉代子さんが歌で祝福した。それは夢の中の出来事みたいだった。

彼はころんだ
石畳は苔むし、ピンクや黄色のちいさな花がさく
ぼくたちは、まちに恋をした

千原さんは「ロゴの力で街を応援したい」と言った。それは「ロゴの力で人の心を変える」ということ。デザインにはそんな力がある。クリエイティブな発想や表現は人の心を動かす力がある。そのプロジェクトは『KISS TOKYO』と名付けられた。

画像3

トーキョーの街にくちづけ
ものがたりは、はじまる、はじまる

千原さんは空気をつくる。人が心の扉を開いてしまう、魔法のような力だ。大切なものは目に見えない。大事なことだからもう一度言っておく。

画像4

千原さんに会いに、たくさんの人が来て、たくさんの人がステージに上がった。その空間は、たくさんの笑い声に包まれ、たくさんの物語を生んだ。

画像5

「千原徹也」というプラットフォームに人が行き来する。「千原徹也」というメディアを通して、情報が発信される。そこで生まれた出会いに、千原さんは光を与えていく。人と人が繋がる。心と心が繋がる。千原さんはそれを物語にしていく。

エクレアは雷
サラマンダーはサンショウウオ
ちいさな、れもんの妖精が
トウィンクル、トウィンクル
鈴を鳴らします

画像6

千原さんの創造性は「きゅーと(CUTE)」と「きょーき(狂気)」。そこに共鳴した人たちが集まって、おもしろいことを企む。一つひとつ形にしては、新しい場所へと歩きはじめる。

画像7

画像8

音楽もあり、落語もあり、トークショーもあり。それからこの日、大きな発表があった。千原さん、今、映画を撮っているんだ。

「人生」を、一つの劇場だと
捉えてみませんか?
人の数だけ夢があり
その裏側には数千万の出会いがある
その一つひとつを紡いで
あなたの夢の中にお届けしましょう
千の夜に、同じ数だけの物語を

画像9

僕は千原さんからたくさんのことを学んだ。いろんなやさしさに触れ、いろんな形で背中を押してもらった。手を差し伸べてくれたことだってある。この日だって、千原さんのおかげでずっと会いたかった人に会うことができた。改めて言葉にする。「千原さんと会えてよかった」。まだまだこの人の生き方や考え方から学びたい。

画像10

画像11

画像12

人気者で行こう

いつかのインタビューで千原さんは言った。

「僕はこの人になれない、と思う人がいます。やさしくて、かっこよくて、おもしろくて、人気者。研ぎ澄まされた作品をつくる人はいますが、その中でも頂点にいる人って、みんな人間として〝人気者〟なんですよ」

「僕はこの人にはなれない」と謙遜するけれど、千原さんだって人気者だ。少なくとも僕にとってはかけがえのない憧れで。ずっとずっと闘っていてほしい。ずっとずっとうれしそうな顔をしていてほしい。時には困った顔も見せてほしい。転んで、傷だらけになって、弱音を吐いてもいい。でも、この人は何があっても必ず立ち上がる。そして、最後には笑っている。笑いながら涙を流すこの人が好きだ。

それは〝人気者〟の特権かもしれない。

画像13

この日、この場所にいることができたことは僕の人生では重要なことだった。「千原徹也」と出会えたことで、見たい世界が変わった。この一年を振り返るとその想いは一入で。

画像14

画像15

画像16

画像17

画像18

画像19

画像20

画像21

画像22

画像23

画像24

画像25

愛と笑顔にあふれた素敵な日。
2019年は僕にとって「千原徹也」の一年だった。

画像27

人生で、インタビューを
この人にずっと受け続けたいって思いました。

とある日の朝5時、僕の小説を読んだ千原さんからメールで送られてきた言葉。この言葉は僕の宝物。

千原さん、ありがとうございます。
心から感謝しています。
そして、これからもよろしくお願いします。

画像26




「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。