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知性の一節を編んでみたい

ほんの思いつきで、「知性の交換」というものをはじめました。


昨日の朝、一冊の本が届きました。なんだか、泣いてしまいそうになるくらいうれしかった。騒々しい世の中。暗い気分になるから言葉にはしないようにしていたけれど、口から出る言葉とはお構いなしに心は消耗していて。その本を手にとった瞬間、たくさんの感情が押し寄せました。

贈ってくれた人の明るさややさしさ。世の中が怯えていること。表に現れているこわさ、裏に隠れたこわさ。果たせていない約束。生き抜くためのタフさ。あと、僕は本が大好きなんだということ。

楽しかったり、うれしかったり、悲しかったり、こわかったり、幸せだったり。

手に取った本をしばらく眺めて、いろんな感情があふれて、渦をまいて、どこかへ流れていくのをゆっくり味わいました。それは、とても素敵な時間でした。


すでに何名かの方からメールをいただいて、届け先を交換しました。みなさんには「急ぎの用事ではないのでゆっくり選んで送ってください」と伝えています。

僕も相手のことを想いながら、ゆっくり選んで、手紙を書いて、郵便ポストに投函しようと思っています。

これは個人的な記録になると思います。広くに宣伝するつもりはあまりなくて(だから、大々的に募っていろんな人を巻き込むことをやめて「僕」と「あなた」の交換にしたのですが)。ライフワークとして続けていくことができたら素敵だと思っています。



実は、お願いが一つあります。

贈ってくれた本の中の好きな一節を教えてほしいのです。手紙に書いてくれてもいいし、メールで教えてくれてもいい。もう投函してしまった、という人はメールで知らせてくれたらありがたいです。

ある程度、本棚が豊かになったら、その一節一節を編んで、形にしたいと思っています。「形」というのは、冊子や本、ということではなく、朗読や映像(みたいなもの)として。

その本が持つ力だけでなく、その本を選んだ人の、選んだ言葉に、その人の人生が詰まっているような気がして。それを紡いでいくことは、愛おしい作業になるのではないかと思っています。

どうか、よろしくお願いします。




あと、報告として(ここからは別の話です)。

「cakesコンテスト2020」に応募しました。ぜひ、読んでください。思い返してみれば、インタビュー記事やレポート記事ではなく、自分が書いたものを積極的に「読んでください」と言ってきませんでした。それは自信がある、ない、とかの話ではなく、単純に性格です。

ただ、今回は読んでほしい。あと、コンテストを勝ち獲りたい。理由は、素敵な夢ができたからです。それはまた、いつの日か書こうと思います。その夢を実現するためには、実績が必要になります。クリエイターとして、自分の名前を世の中に打ちだしていかなくちゃいけない。「読んでください」と言える明確な理由ができました。

何かを表現する人の多くはみんな思っていることかもしれません。ただ、ようやく僕はその課題と向き合う覚悟を持てたのだと思います。遅いよね。だから、自分の文章を書いていきます。それを読んでもらえる努力もちゃんとしていきます。

という、読んでくださっている方からすれば「へぇー」というような報告でした。ドラマティックに今までと変わることはないけれど、言葉にして表明しておくことと内に秘めていることでは、僕の意識も変わってくるので。

今後ともどうぞよろしくお願いします。


▼cakesコンテスト2020応募作品▼




「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。