教養のエチュードTalk.3〈ワタナベアニ〉前編
ワタナベアニとの対話
〈前編〉
ワタナベアニさんに話を聴いた。とても尊敬している人だから緊張した。アニさんの言葉は錐のようだ。力強さと繊細さを両立しながら、螺旋を描いて奥の方まで刺さる。言葉選びと言葉遣いに慎重な分だけ、思考はクリアになる。
その思考も、美意識も、ユーモアも、ぼくは好きで。「好き」というか、それは尊敬であり、憧れだ。見えているもの、あるいは、見えていないものをエレガントに言葉にしていき、新しい世界を広げていく。その軽やかさと時折見せるシャイネスは艶っぽい。