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『ロバート・ツルッパゲとの対話』

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写真家ワタナベアニさんの著書『ロバート・ツルッパゲとの対話』の感想を編んだマガジンです。 『ロバートとベートーヴェンとの対話』を運営するサークルがピックアップしております。担当は…
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2020年10月の記事一覧

教養のエチュードTalk.3〈ワタナベアニ〉前編

ワタナベアニとの対話 〈前編〉 ワタナベアニさんに話を聴いた。とても尊敬している人だから緊張した。アニさんの言葉は錐のようだ。力強さと繊細さを両立しながら、螺旋を描いて奥の方まで刺さる。言葉選びと言葉遣いに慎重な分だけ、思考はクリアになる。 その思考も、美意識も、ユーモアも、ぼくは好きで。「好き」というか、それは尊敬であり、憧れだ。見えているもの、あるいは、見えていないものをエレガントに言葉にしていき、新しい世界を広げていく。その軽やかさと時折見せるシャイネスは艶っぽい。

今年読んだ本の中で一番良かった #ロバートツルッパゲとの対話 強烈な毒とユーモア、人生に必要な哲学と可愛げが詰め込まれた名著だと思う。 いいものはいい。私は好き。 著者が見た景色を自分を見たいと思わせる、ちょっと小説に近いかもしれません。