ポセイドン・アドベンチャー
映画「ポセイドン・アドベンチャー」
1972年のアメリカ映画です。
パニック映画のはしりです。
大晦日の夜。大勢のお客を乗せた豪華客船が転覆するんですね。
その脱出劇を、人間模様をからめて描いていきます。
この人間模様がよく描かれています。
若い頃のジーン・ハックマンが出てます。映画「フレンチ・コネクション」「許されざる者」と、主役から脇役まで幅広くこなす名優ですね。
ジーン・ハックマン演じる神父が先頭にたって脱出をはかります。
脱出をはばむ困難が次から次へと襲ってくるんですね。海との戦い、人間同士の戦いが繰り広げられていきます。
ひとつの船のなかで、大勢の人々のそれぞれの人生ドラマが展開されていきます。でもみんな目的はただひとつなんですね。沈む船から脱出することですね。
ストーリー、登場人物の目的が明確なんですね。だから大人から子供まで楽しめる作品なんですね。
ジーン・ハックマンがいいですね。生と死のあいだで、自分を皆んなを鼓舞しながら進んでいきます。
ほかの役者も素晴らしいです。それぞれのキャラクターが生きてますね。役者がこの状況を信じてますよね。嘘がないので観客もこの状況にハラハラドキドキするんですね。
船のなかの閉塞感がよくでてます。
この映画のあと、たくさんのパニック映画がつくられました。物語の舞台を空港に移しかえてなど、パニック映画ブームを巻き起こしました。
CGのない時代です。すべて実写なんですね。見事な、これぞ一級のエンターテイメント作品です。
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