アギーレ/神の怒り
映画「アギーレ/神の怒り」
1972年のドイツ映画です。
エネルギーに満ちあふれた映画です。
伝説の都市エル・ドラドを探す探検隊の話しです。エル・ドラドはスペイン語で黄金の人という意味があるんですね。
アフリカに伝わる、黄金がねむる伝説の都市なんですね。その伝説の都市を目指す探検隊を指揮する男が主人公です。
演じるはクラウス・キンスキー。
ドイツの俳優です。一度その風貌を目にすれば、うなされますよ。原始の国から現れたかのような野生そのままの俳優です。監督スタッフと何度も衝突をくりかえし、過激な発言でも有名です。
カメラはジャングルの奥地、奥地、奥地、奥地にはいっていきます。
撮影隊そのものがこの映画の探検隊です。
奈落の底が見える崖、永遠に続く河、ジャングルの熱気を映し出していきます。
エル・ドラドにとり憑かれ指揮する主人公の狂気を、クラウス・キンスキーが体現しています。
もはや、この映画はドキュメンタリーかと思えてきます。
撮影は命がけだったと思います。
監督はドイツ人のヴェルナー・ヘルツォークです。
同じドイツ人のクラウス・キンスキーとはこの作品以降、4本の作品で一緒に仕事をしています。
問題児ではあった俳優ですが、ヴェルナー・ヘルツォーク監督はその才能を認めていたのでしょうね。
監督のエネルギーに応えられる俳優は彼しかいないように思えます。
まさに、ヴェルナー・ヘルツォーク、
クラウス・キンスキー、ふたりが出会い、真実を追い求めた映画です。
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