アナとオットー
映画「アナとオットー」
1998年のスペイン映画です。
ANA(アナ)という女の子とOTTO(オットー)という男の子がいるんですね。
ふたりとも名前が上から読んでも下から読んでも同じアルファベット。そんなふたりが寒い国で出会い仲良くなる。そして愛をわかちあうようになるんです。
あるときアナの母親とオットーの父親が結婚するんですね。やがてオットーの母親の死によってふたりは離ればなれになっちゃうんです。
そんなふたりアナとオットーの人生の軌跡を描いています。
アナの目線、オットーの目線、それぞれの目線で物語は語られていきます。
ふたりはいつも一緒なんですね。遠く離れていても心は繋がっているんですね。一心同体なんです。
この映画を見て思い出したんですけど、ある双子がいて、どちらかがケガをすると、いっぽうもケガをし、いっぽうが病気になると、いっぽうも病気になっちゃう。そんな話を思い出しました。
この映画は映像のみずみずしさ、監督のイマジネーションがあふれています。
ストーリー展開にも監督のセンスが光っています。
アナとオットーの寓話の世界なんですね。その世界を一緒に旅する映画です。
すごい感覚をもった監督ですよ。スペインの監督ですね。
スペインといえばルイス・ブニュエル監督、
ペドロ・アルモドバル監督が育った国ですね。
ふたりにはない新しい色をもった監督です。
原題は「北極圏の恋人」いう題名みたいです。
文章にはできない、小説では表現できない作品です。映像でしか語れない作品ですね。
この映画ただのラブストーリーじゃありません。こんな映画に出会うとうれしくなりますね。
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