ミッドナイト・ラン
映画「ミッドナイト・ラン」
1988年のアメリカ映画です。
ひとりの賞金稼ぎがいるんですね。
演じるはロバート・デ・ニーロです。
保釈金のローン会社があるんですね。
デ・ニーロはそこに雇われているんです。
ある会計士がギャングの金を横領し、慈善団体に寄付して逃亡するんです。かわった男ですよね。
会計士を演じるのがチャールズ・グローディン。
アメリカのバラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」にも出ていたコメディができる役者ですね。
この会計士を、公判までに連れ戻す依頼をデ・ニーロが受けることになるんです。
案外簡単に会計士は捕まるんです。ここから物語が始まります。
この映画の題名「ミッドナイト・ラン」は「一晩で終わる簡単な仕事」いう意味があるそうです。
デ・ニーロもそう思って依頼を受けた。この稼業から足を洗い、自分の店をだすという夢があるんですね。
ところが話しはもつれてくるんですね。
会計士を捕まえるために、ギャング、FBI、べつの賞金稼ぎが追いかけてくるんです。
ここから、ふたりのニューヨークからロサンゼルスまでの逃走劇が展開されていきます。飛行機はFBIの監視があり使えない、車と列車を使ってアメリカ大陸を横断していきます。
全編通してリズム、テンポがいいです。
監督のマーティン・ブレストは映画「ビバリーヒルズ・コップ」を撮ったひとです。
エディ・マーフィ演じる刑事の活躍を小気味よい音楽にのせて描いた大ヒット作品ですね。
この映画でもそのテンポのよさが光っています。
この映画、小道具の使い方もいいですね。デ・ニーロ、いつも腕時計を耳にあて気にしてるんです。
なんでかというと、別れた奥さんが結婚前にプレゼントしてくれた時計なのね。奥さんが、いつもデートに遅刻する夫のために30分だけ時間を早くセットしてあるんですね。
また奥さんとヨリを戻すため、時を刻んでるか、デ・ニーロは確認してたんですね。これがこの男の癖なんですね。役に癖をあたえることで、そのキャラクターがひきたちます。
徐々にふたりは、おたがいの人間性を知っていきます。
そしてラストのシーンがいいですね。
男ふたりの物語を感傷的にならず、さらっと終わっています。
デ・ニーロ自身も、出演作品のなかでもっとも気に入っている作品と答えてますね。
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