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Rerep(リリップ)が考える信用のカタチってなに?

こんにちは。リリップの事業責任者をしております、かつらです。前回はリリップをなんでやるのか?と、どうやってやるのか?についてこちらのエントリーで書きました。思ったより多くの方々に読んで頂けたので、少し踏み込んで、今日はリリップはどうやって信用をスコアにしようとしているのかを書いてみようかと思います。

いま世の中には多くの信用スコアがあります。そしてそれらは
「ユーザーの行動に対して」、「信用を与える企業が」、「評価をする」というものが中心に据えられています。

リリップはその流れを逆にして、「ユーザーが」「企業に」「信用をアピール」することで、「両者間で信用を育むことができる」ようにしているというのが最も大きな違いかと思っています。

今回は、なぜそんなことが出来るのか?という点を勇気を持って書いてみます。

ただ、本題に入る前に、そもそも融資における信用とはなにか?という前提を整えたいので少し寄り道をさせてください。

そもそも信用ってなんだろうか?

リリップの根本の思想としては、知らない人は信用ができないから、色々その人のことを知る過程で、その人を信用できる様になる。という当たり前のことです。

でも与信においては、その当たり前が今までは出来てきませんでした。なぜでしょうか?考えてみます。

まず、融資における信用を表すには、基本的に、返済能力と返済意思の2つが必要です。能力というのは、シンプルに返済に回せるお金があるかどうか。意思というのは、「返済をすることを覚えている」・「返済をする意思がある」という2つに分解されると思っています。

要は、返す気があり、返すことを覚えており、返すお金があれば、人はお金を返すのです。これを中長期で連続させるのが、返済だという様に単純化して考えます。

逆にどれかが1つでもなくなると人はお金を返しません。意思とお金はあっても返すお金がなくなれば当然返せないし、お金があって返済日を覚えてても意思がなければ返しません。お金もあって、意思もあるが、返済日を忘れてしまえば、これまた返さないのです。(引き落としだと別ですけどね!)

つまりその3つがある状態というのが信用がある状態であり、どれか1つでも欠けている人が信用がない状態と言え、それを完済まで保持できるかどうかを予測するのが与信です。

お金を貸す上で、明らかにこれらのうちのどれかが欠けている人に貸してしまうと絶対に返ってこないというシンプルな構図故、後から積み上げるかどうか?ではなく、貸す前に大丈夫か?を確認するという流れになっていると思います。

でもやっぱり貸す時点で3つを確認できたとしても、この3つの状態を完済まで保てるか?というのは貸す前には予測しようがないのですよね。なので、当然そこにはリスクが発生します。そしてそのリスク度合いによって、金利は決まっているのです。

信用に対するリスクと金利の考え方は?

こちらも色々小難しい話はあるのですが、話をわかりやすくするために、ものすごく単純化して考えると、
「返ってこなくなってしまった金額<返ってくる利息収入」となっていれば儲かる。逆に、
「返ってこなくなってしまった金額>返ってくる利息収入」となっていれば損をするというビジネス構造になっていると思っています。

なので、とてつもなく乱暴に言ってしまうと1年間で10%の人が返さなくなるなら、15%/年で金利つけておけば、1年単位でも利益でるよね。っていうの考え方ですね。※細かく言うともっといろいろな変数があるのですが、一旦ご容赦頂いて先に進みます。

つまり、保険と同じ構図で、ビジネス構造上は返す人の金利負担で返さなくなる人の損失分を補うという構図になっていると言えると思います。

では、リリップが挑戦している金利負担を下げる(実質的には金利を下げる)というチャレンジは、どういうからくりなのでしょうか?

ということで、ようやく本題になります。

金利(負担)を下げるということ

先程、利息収入は返せなくなる額の割合を上回る用に設定されていると言いました。

では、その中でどうやったら金利が下がるのかというと、リリップは以下の3つができれば金利というものは下げることが可能だと考えています。

1.信用のある人(先の3つの状態の方)が多く集まる。
2.集まった方が、信用のある状態を保持する。
3.返済が進む(貸している額が減る。)

信用のある人が多く集まり長期間その状態を維持できれば、返さなくなる方の割合は相対的に減っていくため、金利は下げることが出来ます。(下げても利益が残ります。)

また、返済が進んでいけば、その方から頂いた利息収入の割合が残りの残高に対して相対的に増えていくので、金利は下げることが出来ます。要は、返済が進めばどこかのタイミングでその1人に対して貸したリスクを回収し終わるよね?ということです。

つまり上記3点を担保できれば金利というものは下げることが出来るという風に考えています。

リリップの仕掛け

そこで、リリップは基本的には先の3つの状態を作れるように以下の4つの仕組みが組み込んだデザインをしています。

-リリップの4つの仕組み-
1.初期の金利は高く、後から下がるため、信用のある状態を維持できる人「だけ」がトクをする仕組み。
2.返済をサポートすることで、返済を忘れないようにするための仕組み。
3.返済をするお金がある状態にするための仕組み。
4.返済をする意思を作るための仕組み。
※それぞれの仕組みを細かく書くのはネタバレが過ぎるので、ここでは割愛させてくださいませ。。。

この4つの仕組みを使うことで、信用のある人を多く集め、信用がある状態を維持していただき、順調に返済をしていただくことで、結果的にリスクを低減させていけるため、金利をあとから実質的に下げることを可能にするという考え方です。

信用がある状態を維持するために行動変容を促すという仕組みを実現しているため、「各種ミッションを実施することで、スコアが上がっていく」というのが、リリップのスコアに対するベースの考え方であり、リリップが考える信用スコアのカタチになります。

もう少しだけテクニカルに言うと、信用がある状態を維持させるため仕組みを入れることで、返さないという行為の抑止を行い、その過程でその状態をいじするための説明変数を解析することにより、返す人の予想を行う。その過程でリスクが低減していくのでスコアを付与し、金利負担を下げる。ということをしています。

結果として、知らない人は信用ができないから、色々その人のことを知る過程で、その人を信用できる様になる。という体験を作り出し、「ユーザーが」「企業に」「信用をアピール」することで、「両者間で信用を育むことができる」ようにしているのです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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