弁護士業務に役立つコーチング② 未来のことを聞く
弁護士業務に役立つコーチングの技術紹介の第二弾は、
「未来のことを聞く」
です。
なんだそりゃ、当たり前じゃんと思われるかもしれません。
そして、もしかしたら僕以外の弁護士にとっては当たり前にできることなのかもしれません。
でもきっと一部の人には役に立ててもらえるんじゃないか、と思って書きます。
依頼者さんや相談者さんは今困っている人がとても多いです。そうすると、まずは今困っていることについてどう対応するか、その答えや提案が欲しくなりがちなのではないでしょうか。
もちろん、目の前の困りごとについて共に悩み、どうすればいいか検証するのはとても大事なことです。
でも、そこだけに思考を集中させてしまうとどうしても視野が狭くなってしまいがちです。
そんなとき、「1年後どうなっていたらいいと思いますか」といったような質問等で少し先の未来を考えてもらい、その答えを聞いたうえで「1年後そうなっていた場合、将来どんないいことがありそうですか」といったような質問等でもっと先のことを考えてもらいます。
そうすることで、視野が広くなり、より本当に依頼者さんや相談者さんにとっていい時間や話し合いの場になると思います。
離婚等で相談に来られる方にはぜひ投げかけてあげたい質問だと思います。
ちなみに、僕は刑事事件を受任するとき、将来の夢を聞くことが多いです。刑事事件の被疑者や被告人とされている方もやはり近い将来の不安から視野が狭くなりがちであるように感じているからです。