Yahooニュースで取り上げられましたね。
育休取得を促進しているはずなのに、「それじゃあ」といって取得すると起きる「上のこどもが退園させられる」という大きすぎる不利益が生じる自治体がある問題、これは一刻も早く解決されるべきだと思います
この話の背景として、保育園はあくまで保護者の労働等が原因で「家庭において必要な保育を受けることが困難であるもの」、言い換えると保育の必要性がある人のためのサービスなんですよね
そして、育児休業については、当該育児休業の間に当該特定教育・保育施設等を引き続き利用することが必要であると認められるんだったら、保育の必要性があることになっています。
そして、「家庭において必要な保育を受けることが困難であるもの」かどうかは、市町村がその地域の実情等を考えつつ、認定してくれる仕組みになっています。
その結果、記事になった福岡県春日市のように夫婦が共に育休を取得した場合には、その産まれたばかりのこどもではなく、その上の兄弟について保育の必要性を欠くとして、退園を求められるといった事態が生じるわけです。
育休取得を推進しつつ、それに応じると、こどもが所属していたコミュニティーから排除されてしまう
これってこども基本法の基本理念からしてもどうなんだろうと思います。
つい先日(令和5年3月31日)、「こども・子育て政策の強化について(試案) - 次元の異なる少子化対策の実現に向けて -」が公表されました。
以下のファイルは、https://www.cfa.go.jp/policies/81755c56-2756-427b-a0a6-919a8ef07fb5/ から取得できます。
ここには、以下のような記載があります。
社会で子育てをしていくという方向性、とても素晴らしいと思っています。
そうであるならば、夫婦揃って育休を取得した場合に、上の子が保育園からはじき出されるようなことのないよう、進めて欲しいなと心から思います。
なお、ここまでは夫婦ともに育休を取得した場合の話をしてきましたが、片方でも保育園に通えなくなってしまうという更によく分からないことが起こっており、これもこれで早急に改善されるべきです。
この点については、「保育園を考える親の会」がずっと活動されてきており、先日も同会の作成した記事が公開されています。