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行政書士のボードゲーム戦記

先日お盆で行ったボードゲーム会のご様子

今回のタイトルはこちら

ひがしいんどがいしゃ~(CV大山のぶ代)

3月に行われたBoard Game Business Expo JapanでMOON3さんのブースで一目ぼれしたゲーム。
当日、ブース売り切れだったので、その足で難波まで言って買ってきました。

ゲームの概要

まずはゲームの目的、概要から行ってみましょう。

セットアップの様子。
キューブは物、奥と手前のボードが市場、真ん中が海です。

全体像を見てもらうとわかるのですが、物は多いですw

ゲームのイメージとしては、みんなが会社経営をしてアジアから絹や香辛料、お茶などをヨーロッパに持ち込んで売りさばき、会社の価値を上げつつ財を成すゲーム。

勝利条件が最も資産を持っていた人なので、あの手この手で資産を作ります。

一番主流なのは売買です。

白が絹、緑がお茶で、奥のボードに置かれているのが生産量。手前のボードに置かれているのが市場の供給量。
手前の方を見てもらいたいのですが、キューブの数が減る(供給不足)の場合、左の金数字が高くなります。つまり高く売れるのです。
逆に奥の方は生産なので、キューブが沢山あるとき(生産過多)は安くなります。

安く買って高く売って利鞘を出したい。

なんと、株式要素あり

モノを売るだけが資産形成ではありません。
株式のやりとりで資産形成もできてしまいます。

それぞれのカードが色ごとにプレイヤーが運営する会社の株となっていて、写真左上が株価を表します。

写真の映像だと、赤と銀の会社は一株4G。黄色は5Gとなります。

また、自社株だけでなく、他社株を買うこともできます。売り上げが芳しくなくとも、他の人が頑張ってくれればよいのです。

売り抜けて作り上げたGと、保有していた株の総価格で勝者が決まります。

次から詳細を見てみましょう。

ゲームの進行

進行を表す登記

ゲームの大雑把な信仰は画面中央のA~Eを順に行い、これを1ラウンドとして、計5ラウンド(中央上の黒いマーカーの星マーク分)行います。

A~Eは代理人を手配し、証券取引を行い、航海、積荷、売買と進んでいきます。要は、船が一往復したらラウンドが終わりです。

ラウンドは時代と設定されていて、時代が進むごとに調達できる船の性能が上がっていきます。

真ん中のイニチアシブは文字通り、そのラウンドにおける優先行動権です。元を安く買って高く売りたい都合上、【早く】売り買いすることが重要なゲームですから、結構重要だったりします。


代理人たち

手配される代理人たちです、売値が上がったり、需要と供給を操作したり、航路費用を免除してくれたりします。

船の新調や港の拡張も、この代理人の力を借りねばなりません。

海の様子

商品を仕入れる拠点です。
上から、中国・東インド・インドと別れており、お茶はどこでも買えますが、絹や香辛料は特定の地域でだけ仕入れができます。

なお、ヨーロッパから遠い中国では、航路費用として1隻あたり2Gかかります。東インドは1Gです。
しかし、シルクロードの都合上、商品を最も先に買えるのも中国です。
これは、お茶の仕入れ価格に影響します。

会社の様子
船とポートと証券と。

少しわかりにくい画像ですが、これが会社の状況を表しています。

具体的には船舶を持ちます(画像の丸物体)が積荷の量と船速が決まっています。左の数字が積荷、右が船速です。
画像のは初期船なので、どちらも1ですが、この後時代が進むにつれて、より早くより積める船が購入できるので新調していきましょう。

ちなみに、売買の順番は船速>イニシアチブの順番で決まります。
なので、より利鞘を上げるためには船の速度が極めて重要なのですが、当然
早い船ほど積み荷が少ないので、利益が微妙。

実プレイでも、高速船を中国に派遣した結果、より早くお茶を手に入れ最速で売却に成功しました。とはいえ、2Gで仕入れて8Gで売却でしたが積荷は1つだけだったので、航路費用も考えるとうーんという感じ。

とはいえ、たくさん積める船は基本遅いので、他の会社が先に良いものを売買してしまうし…というジレンマを楽しむゲームです。

株の値動きに注意する。

ラウンドの終わりには、そのラウンドの売上に応じて株価の上下動があります。
しかし、株価の購入は船を出す前に行う必要があるので、本当に先読みが必要です。売り買いが進んでからは高掴みしかできない。

同様に、株価は買われれば上がりますし、売られれば下がります。要は自分で購入して釣り上げて、即売り抜けるデイトレードのようなアクションも可能です。イニチアシブが先にないと出し抜かれますが。

とはいえ、安いうちに株を仕入れて、高く売りぬいた軍資金を元に船を強化して、物を仕入れて…するのもいいですが、最後のゲーム勝敗は株もそのまま株価資産として+評価されるので、ガチホールドするのも悪くはない手です。
なお、実は社長株として自分の会社の株は初期で2枚持ってるので、これを育てるというのも、勝利に向けては重要なアクションです。
とはいえ、育てに行き過ぎると、他の人が自分の会社の株で妙な利益を上げて立ち回ってくるという難しさも。

終わりに~あそんでみた感想~

このゲーム先に悪い点を挙げるとすれば、ものがやたらと多いことと、ちょっとプレイ時間が嵩むぐらいで、内容的には本当に凝ってる良い作りだと思います。

特に、船の性能に対してジレンマがあり、イニシアチブの優位性、仕入れに向かう地域、売り抜けるタイミングの駆け引きだけでも十分に楽しめますが、そこに株式証券の概念が入り込んでくるので、本当にいい意味で複雑。

今回は初回インストールゲームで色々と試したプレイが多かったですが、最後の時代が終わるまで、誰が上に来るかわかりませんでした。

個人的に驚いたのは、売上微妙で最後の時代開始時の株価が4とかなり最低の方だった銀会社が、自社株買い付けと倉庫商品の蔵出しの売上で一気に自社価値が上昇し、2位につけたことでした。
みんな銀会社ノーマークで株持ってなかったので、差を埋められた感じですね。

現実の商品の価値の上下動をうまく落とし込んで、駆け引きにできている良いゲームだと思いました。



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