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我慢の5000m

競技をやっていく中で、「社会人だから。」とか「学生だから。」という言葉に触れることがある。
社会人だから時間がない。とか、
学生だからもっと頑張れよ。とか

学生だって限られた時間と様々な事情。
期待を背負ったり、将来の希望や不安に毎日を過ごしているのに。

部活帰りの路線バスの時刻にだって、きっと必死な思いでバタバタと乗っているんじゃないかと思う。

そんな私は社会人だが、試練というものをどうにかしないといけない時がある。

例えば、
試合当日の夜中が、
救急車を1時間かけて消毒するような場面に遭遇しても

数時間後には、

まだ4月なのに夏日の炎天で5000mを走らないといけない。とかである

先週のスタート前は心が揺れていた覚えがあるけど。
今週のスタート前は頭がふらふらとしていた。

最近のレースが意図して3000mで終える事が続いていたので、
記録にはチャレンジできずとも今回は最後まで5000mを走りきりたかった。

レースは3000mの通過が9’20。
このペースなら普段なら余裕があるはずなのに。

そんなものはどこにもなくて、いっぱいいっぱいだった。

我慢するしかない5000mだった事が、時計のスプリットに辛く刻まれている。

それでも、

レースが続いたり、3時間しか寝てなくても。
5000mを15’48で走れる証明ができた。

救急車の現着所要時間の全国平均が8.7分というデータがある。

119要請を受けてから現場に着くまでに8分強かかる事を考えると。

これがもし自分だったら。

5000m先に想いを寄せる女性が足を挫いて動けず困っていても、
16分以内には手を差し出せるのがわかるだろう。

スパイク履いてるけど

今回は、ゴール後に会った母校の高校生が連戦続きなのに、仲間と一致団結してすごく頑張っていたところがカッコ良くて、勇気を貰えたと思う✨

帰りの運転までふらふらとしていたので、
コンビニのスイーツ休憩を2回もチャレンジした事は。
ここだけの話である。

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