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クリエイター × COOの時代が来そうな話

2022年も始まってすでに半月ほどが経ってしまいましたが、
あけましておめでとうございます。

クリエイターのエージェント事業、スタートアップの事業開発、広告やSNSの企画プランナー/プロデューサー/キャスティングなどの仕事をしております、フジハシと申します。

今回は僕が今目先で取り組んでおり、ここ数年そしてこれからの大きな流れと言えそうな、このフワッとしたテーマについて書かせていただこうと思います。

※注:新たな概念のように書かせていただきましたが、従来から芸能事務所のマネージャーさんなどで既に取り組まれてきた方がたくさんいらっしゃること、そこへのリスペクトも含め事前に明記させていただきます。

UUUMの中期戦略

YouTuber業界の雄であるUUUMが2021年10月14日、決算にてクリエイタービジネスの方針転換を報告しました。12月に再度報告資料をリリースとしてまとめています。

リリース内では以下のテーマについて説明されています。
・マネジメント企業からビジネス共創企業へ
・アドセンス中心の収益構造からアドセンス以外を伸ばす構造へ

ジャンルによっても異なるので一概には言えないですが、今までYouTuberのメインの収益源であったアドセンスだけでなく、それ以外のビジネスを拡張していくということ、そしてタイアップやPR投稿といった従来のインフルエンサーマーケティングに紐づく広告事業だけでない領域も含め、「ビジネス共創」に力を入れていくことが事例とともにまとめられています。(下記画像はUUUM社リリースより引用)

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スタートアップ業界でも以前から「P2C(Person to Consumer)」といった概念が盛り上がっていましたが、インフルエンサー業界の最大手であるUUUMがこのようなリリースを出したことは非常に象徴的なことのように思えます。

クリエイター × 事業の成功事例

ご存知の方もいるかと思いますが、上記のような流れはインフルエンサー業界でもトップのクリエイターほど進んでおり、ヒカルさんのアパレルブランドReZARD(リザード)は初年度の売り上げが25億を突破したことを一年前に既に発表しているほか、古川優香さんがプロデュースされたコスメブランドRICAFROSH(リカフロッシュ)も累計販売数が100万個超を突破したことをリリースしています。

これらトップクリエイターの事業は現状P2C・D2Cといったブランド事業が多いですが、ビジネス系ハウツー系を始めとする専門家クリエイターでオンラインサロンなどで成功している方もおりますし、今後領域ごとにさまざまな成功事例が出てくるでしょう。

またここでは詳細は割愛しますが、ここ数年、トップクリエイターは事務所から独立して活動する方も増えてきており、皆自身の会社を設立し、マネージャーを雇用する形で二人三脚している方も増えてきています。

上記はもう2年前の記事ではありますが、クリエイターが独立し自らの会社を設立することは今後も加速していくでしょう。

クリエイター × ◯◯を広げていく人材とは

このような大きな流れの中で、これからはどのような人材が活躍しうるのでしょうか?クリエイターによって、対象マーケットによってビジネスモデルは変わってくるので一概には言えませんが、ざっくり下記のようなスキルや特性を広範に有する方が必要とされるようになるのではないかと思っています。

・クリエイターとの信頼関係を築き続ける力
・戦略立案力
・事業開発力
・クリエイティブディレクション力
・営業力
・企画力
・進行管理力
・マーケティング力
・新たな領域への感性

※言葉の定義も含め、全くMECEでは無い分類になってしまった気はしますが、そこはお許しください。笑

これらを総合すると、「マネージャー × COO」とでも言ったようなスキルセットなのではないかと思っています。クリエイターの価値を最大化すべく、事業作りやコンテンツ作り、そのほか様々な施策を推進していくようなイメージです。

従来、クリエイター事務所も含めてインフルエンサー事業といえば、InstagramのPR投稿やYouTubeのタイアップ動画などに代表される広告事業がメインであり、クリエイターのマネージャーも営業や進行管理をメインの業務としていた方が多かったように思いますが、今後はそれらに加え、クリエイターの事業や経営全般の戦略を考えつつ、実行し管理する力を持った人が求められていくのではないでしょうか。

おそらくですが、今後は芸能マネージャー、広告や映像のプロデューサー、スタートアップの経営層を始めとし、さまざまな業界の人材がこの領域にチャレンジするようになる気がしています。

僕もこの領域でしっかりと結果を残せるよう、今年も頑張っていこうと思います。今取り組んでいるクリエイターとのことは下記に記載しましたので、ご一緒できそうなことがある方はぜひ気軽にお声掛けください。

今年もよろしくお願いいたします。

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