見出し画像

サンラザロ病院研修 vol.1

概要

 フィリピンのサンラザロ病院でこれから1ヶ月研修させていただけることになりました。小児病棟と成人病棟を交互にローテーションする予定です。

今日のスケジュール

08:00- オリエンテーション
09:00- ベッドサイド教育
10:00- Animal Bite Treatment Centerでの動物咬傷者の問診
12:00- 昼食
13:00- カルテ閲覧と病棟回診
15:00- デング熱に関する講義
16:00- 終了

オリエンテーション

 サンラザロ病院の紹介やスタッフについて紹介していただきました。また、研修をする上での注意事項やプライバシーへの配慮、感染予防などについて教育担当者から説明を受けました。

オリエンテーションの様子

 また、研修前の理解度を測るためにPre Testを受験しました。動物咬傷者への対応、デング熱、レプトスピラ症など熱帯感染症など関するものでした。

Animal Bite Treatment Centerでの研修

 フィリピンでは年間100万人が動物咬傷によって、狂犬病及び破傷風の暴露後接種を受けています。サンラザロ病院では1日あたり1,000人ほどが訪れるそうです。なお、サンラザロ病院とResearch Institute for Tropical Medicine (RITM)は無料で実施しています。

動物咬傷外来の案内

 フェローの先生の指導の元で、動物咬傷が起こった状況や噛んだ動物の種類、動物咬傷の部位とカテゴリーの分類をさせていただきました。子供が多く、飼い犬と遊んでいる時に噛まれたという例が多かったように感じました。

お世話になる先生たち

 今回は二人のフェローの先生にお世話になっています。二人ととても親切に分かりやすく教えてくれます。レクチャーやベッドサイドでの教育などを通して、治療方針や疾患に対する理解が深まるように質問をしてくれます。
 ちなみに、フィリピンは4年制大学(専門は看護、検査、生物学など医学に関連したものが多い)を卒業する必要があるそうで、その後4年制大学院へ進学します。その後、2年間の無給インターンを経て医師になることができるとのことでした。(長い、、、)

フェローの先生方と

病棟の様子

 小児の病棟では、コロナ、結核、中毒性表皮壊死症(TEN)、破傷風、ジフテリアなどの患者さんがいました。実際に日本ではなかなか見る機会がない疾患も多いです。ジフテリアなどワクチンを打っていない患者さんが多かったです。ちなみに、病室や廊下はディズニーやマーベルシリーズのキャラクターが描かれています。

廊下の様子

最後に

 感染症を専門とする国立病院ということもあって、なかなか見ることができない症例を多く見ることができます。カルテも見ることができるので、経過を見つつ勉強することができます。英語で患者さんの治療方針や必要な検査などをディスカッションすることで、臨床場面での英語力不足と臨床知識の不足を痛感しました。1ヶ月最大限勉強して実りあるものにしたいと思います。

研修にあたってお世話になっている齊藤信夫先生と





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?