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開発協力大綱の改定について

はじめに

 令和4年9月、外務省は「開発協力大綱」について改訂することを決定しました。そこで、政府開発援助、開発協力大綱と改定、意見交換会についてまとめて見ました。

政府開発援助(ODA)とは

  そもそも開発途上国の支援は、政府や国際機関、NGO、民間企業など幅広い組織や団体が協力して行なっています。その中でも政府が実施するものを政府開発援助(ODA)と呼びます。
 ODAは「二国間援助」と「多国間援助(国際機関への出資・拠出)」に分けられます。二国間援助は「有償資金協力」「無償資金協力」「技術協力」の3つの手法と、国際緊急援助・ボランティア派遣など「その他」の方法で実施されています。日本ではODAの実施については、国際協力機構(JICA)が担っています。
 実際にどのようなことをしているか見てみたい方は、外務省のODA(政府開発援助)のページを見てみてください。


 コロンボ・プランに加盟した1954年以降一貫して、国際社会の平和と繁栄を希求し、政府開発援助(ODA)を中心として開発協力を通じて、開発途上国の開発努力を後押しするとともに、地球規模課題の解決に取り組んできています。

外務省

開発協力大綱について

 日本のODA政策の根幹になっているものが、「政府開発援助(ODA)大綱」です。これを基本方針として、ODAに取り組んでいます。現在(2015年9月作成)の基本方針は、以下の3点です。
ア. 非軍事的協力による平和と繁栄への貢献
イ. 人間の安全保障の推進
ウ. 自助努力支援と日本の経験と知見を踏まえた対話・協働による自立的発展に向けた協力

前回の改定から、大きな情勢の変化を踏まえて時代に即した形で開発協力の在り方をアップデートし、一層効果的・戦略的に実施するため、改定を行うことになりました。

開発協力大綱の改定, 外務省, 令和4年9月9日

意見交換会とは

 私は、外務省と国際協力機構(JICA)との協働で実施された開発協力大綱の改訂に関する意見交換会に出席しました。

 内容としては、以下の3点でした。具体的な意見交換会の議事要旨については2月17日開催分まで公開されています。
①開発協力大綱の改定に関する概要説明
②外務省担当からの説明・質疑応答
③出席者と外務省担当者による意見交換

私の発言内容

 私はグローバルヘルス分野を開発協力大綱に盛り込んでほしいということを意見させていただきました。外務省の担当者の方は、グローバルヘルスの重要性については十分に認識しているつもりであるとの前向きな回答をいただきました。

開発協力大綱の改定に関する意見

最後に

 新型コロナウイルス感染症で、世界的に感染症対策の重要性は再認識されたと思います。また、ワクチンや治療薬の開発は国家安全保障の観点からも重要であると再認識させられました。これからもグローバルヘルス分野の重要性を訴え、政府開発援助の重点領域として位置付けられるように取り組んでいきます。また、顧みられない熱帯病(NTDs)についても、10億人もの人々が今でも影響を受け続けています。私は特にNTDsがNeglectedされないようにも、取り組んでいきます。

参考資料


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