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「百の診療所よりも一本の用水路を 中村哲の挑戦」展

はじめに

 先日、東京へ行く機会があったので、中村哲先生に関連する「百の診療所よりも一本の用水路を 中村哲の挑戦」展へ行ってきました。九州大学の先輩であり、最も尊敬する方です。

九州大学の取り組みについて

 私の母校である九州大学は中村哲先生の志を次世代に継承するプロジェクトを行っています。私もこれまでに2020年に中村哲先生の想いを繋ぐ会の開催や2021年度から実施されている中村哲記念講座(note)の設立に学生代表(今回のサムネに映っている二人で)として関わってきました。また、今回の展示にも九州大学から協力しているものが多くありました。

中村哲先生について

 中村哲先生は1980年代からパキスタンやアフガニスタンで医療支援を行ってきました。9.11による世界的な経済制裁や厳しい旱魃など十分な医療だけでなく、食糧不足に直面する中で、できる限りの支援を尽くしてきた方です。帰国しては全国で講演会を行い、ペシャワール会は日本人の寄付によって支えられてきました。
 この展示会のタイトルでもある「百の診療所よりも一本の用水路を」からも分かるように、中村先生は医師ですが、井戸や用水路を建設することで命を救うために尽力されてきました。用水路によって、65万人もの命と生活を支えていると言われています。現地の文化を尊重し、現地の人々と強い信頼関係を築いて活動されていました。さらに、中村哲先生の意志を継いで新たなる用水路も着工しており、現在もペシャワール会の活動は続いています。
 中村哲先生は多くの著書を残されているので、中村哲先生の言葉で書かれていたものをぜひ読んでみてほしいと思います。

私たちに確乎とした援助哲学があるわけではないが、唯一の譲れぬ一線は、「現地の人々の立場に立ち、現地の文化や価値観を尊重し、現地のために働くこと」である。

中村哲『医者、用水路を拓く』

展示について

 今回の展示は、中村哲先生に関する年表や映像、ハンセン病患者さんのために作成したサンダルなど多くのものが展示されていました。また、これまでに発行されているペシャワール会の会報や中村哲先生に関連する書籍などがありました。ぜひ行って自分の目で見てもらいたいと思います。

ペシャワール会について

 私もペシャワール会の会員ですが、年4回活動に関するペシャワール会報を送っていただけます。ぜひ、興味を持った方は入会してみてください。

参考資料


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