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昔の場所へ行ってみる

梅雨は一体どこへいってしまったのか…。
紫陽花の季節に雨が降らないなんてつまらない…。

先日久々に子守りや家事から解放されて1日写真を撮りに出かけました。
朝一に目的としていた紫陽花で有名なお寺へ。
開場時間の15分ほど前に到着しましたがものすごい行列が目に飛び込んできました。
紫陽花って世間的にそんなに人気な花なんですね。
目的は蓮を撮りたかっただけなのですが、行列嫌いな私はそそくさと停めたバイクの元へ戻り予定の組みなおしを始めました。

まだ実現していないので明かせませんが、蓮の撮影を諦めてこういう条件でこういう写真が撮れたらいいなぁという気持ちを込め、ロケハンをすることにしました。

あじさい寺に入っていく人々を横目に、Googleマップでいくつか目星をつけて回ることに。

巡る場所は京都の伏見と呼ばれる、私が生まれ育った街です。
目的地は「宇治の堤防」。
少年の私たちはそう呼んでいました。
観月橋という夕日がきれいに見える橋付近にある堤防です。
巡っているうちに、私が子供の頃よく自転車で駆け抜けた辺りに差し掛かりました。

本当に何年ぶりに行ったのでしょうね…その付近を見回しながらバイクで走りましたが昔と少しだけ変わったかなという印象。
すっかり抜け落ちてしまっていた記憶が蘇ってくるのを感じながら思い出の場所を走りました。

その場所あの場所で昔の少年だった頃の私達が、遊び回っているのが目に見えるようです。

部活の試合へ向かう早朝に森ちゃんが人の家にペットボトルを投げ込んで、いかにもな掃除中のおじちゃんが出てきて捕まってしまったこと。(マンガかよ…)

当時短い間だったけど付き合っていた寛子ちゃん、と降りた堤防の土手にあった気持ち悪く群生した葉っぱのこと。

堤防で夜に集まってみんなで合唱コンクールの練習をしたこと。

全部懐かしいです。
途中で道を忘れてしまい、堤防へたどり着くのに少し時間がかかりました。

少年だった頃の私はその場所を何度も自転車で通っていたので何も考えないでも堤防へはすぐに行けました。
懐かしいなぁ。
堤防へ上がる坂道の前に友達の大きな四角い家があったんです。

本当にしょーもないなんでもない思い出です。

でもその場所へ行くことで思い出せることってあるんだなと、人間の脳のメモリと言うのはなにかのきっかけで奥底へしまい込んだものを引っ張り出してこれるのだなと少し感心しました。


そうそう。
今日書きたかったのはロケハンのことでも紫陽花のお寺のことでもなく。

昔行った懐かしい場所にたまには行ってみるのもいいんじゃないかなと言うことです。

みんな大人になったら昔遊んだ場所なんていかないでしょ?

私も行きません(笑)

だけど、大人になってから通ってみるとまた違った視点で見えてくる面白さというのもあるのです。

「この通りよく通ってたけど、古くて感じの良い建物が多いなぁ。」
「こんなところにこんなパン屋さんがあったのか!」
「ここの道不便やったけどこんなふうに整備されたのね」

とか。

暇ができたら昔の記憶にでも会いに行ってみましょうよ。

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