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「問い」とはなんだろう③

前回は「問い」のいろんな使い方を分類してみた。
「問い」と一言でいっても「そもそも〜とはなんだろう」「なぜ〜はあるのか」「どうすれば〜は可能か」と意味はちがってくる。もっとあるかもしれないし、別の分類方法もあるかもしれない。

「問い」には使い方もあるが大きさもある。
現代思想という雑誌の1月号は「ビッグ・クエスチョン」というものだった。「人はいずれ死ぬのになぜ生きなければならないのか?」「なぜ人は殺してはいけないのか?」といった大きな問いを特集している。

身の回りには当たり前すぎて気付かないビッグ・クエスチョンが存在している。以前、NHKのラジオを聴いていたら睡眠学者が「神経組織をもつあらゆる動物は眠ることがわかっているが、なぜ眠るのかわかっていない」と言っていて衝撃を受けた。クラゲすら眠るらしい。現代の日本人は睡眠時間が少ないとか、睡眠の質が大切だとか、ポケモンスリープだってあるのに、そもそもなぜ「眠る」のかわかっていないなんて!

同じように土というものも身近にはあるけれども「どうすれば土をつくりだすことができるのか」はわかっていないらしい。土というのはいろんな有機物が複合的に合わさったもので人工土は不可能と言われているらしい。この辺りの話は日本に30人ほどしかいないという土研究者の記事があるのでぜひ読んでほしい。すごいよね。

誰が言っていたか忘れたけれども「10年かけて研究するべき問い」を追いかけると言っていた。何か自分もそんな大きな問いをもちたいなと思っている。


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