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富士クリテリウム JICF予選&交流戦

大会:第1回 Jatco 富士山サイクルロードレース 三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ大会

日時:2022年3月19/20日

会場:静岡県・富士市役所前特設周回コース

天候:晴れ

カテゴリー:予選 JICF/ 交流戦

距離:予選 JICF / 交流戦 27km(1.8km/15Laps)

リザルト:予選 37位 / 交流戦 10位


使用機材

バイク:Lapierre Xelius SL Ultimate Disc FDJ

ホイール:DT Swiss ARC 1100 Dicut db 50

コンポ:Shimano Dura-ace 9100 × Ultegra 

R8070

タイヤ:Continental Grand Prix 5000 TL   5.5ber



2022シーズンで最初の日本1を決める大会となった富士クリテリウムチャンピオンシップ。JBCF、JCL、学連の3団体に所属する選手が出場できるレースとして、プロチームとのレースを走れる機会を設けて頂いた。この冬から楽しみにしていたレースの1つだった。

今回のレースは予選と決勝があり、各団体の中で予選のレースがある。60名から上位25名が決勝に上がれて、翌日の富士クリテリウムチャンピオンシップに参戦できる。予選落ちしてしまっても交流戦に参戦できる。コースは1周1.8km、2つの180°コーナーを含むシンプルなコースレイアウト。道幅も広く走りやすいコースの印象が強かったが、シンプルなコース故に位置取りや展開が難しくなることが想定された。


予選

自分はJICFの学連チームなので学連とのレースだ。3団体のなかでは、1番決勝に上がりやすいレースだろう。現に何事もなければ、無難に決勝にいけるだろうと楽観視していた。


スタートラインに立つといつもよりもリラックスしていたというよりレースに対する緊張感がほぼ無かった。スタートして集団の前方に位置取りをし、レースを展開した。集団内では接触での落車が多く発生しており、落車に巻き込まれないように前々を意識していた。

自分自身逃げて勝ちたい欲が強く出てしまい、なるべく多くのアタックに乗るように動いた。逃げが決まらずともほとんど先頭で展開していた。アタックに反応しようとしてペースアップを図ったら、集団を連れてしまい結果集団のアシストとなっていた。

最後まで決定的な逃げができず、集団スプリントとなった。6番手くらいで最終コーナーを抜けたが、一気に捲られてしまい37位でゴールした。最後はスプリントする脚が残っておらず全くスピードに乗れなかった。 


まさか予選落ちになるとは思っていなかった。翌日の決勝を考えていたせいかいつもより集中できていなかった。いつもなら冷静に判断していることも自分の実力を過信して無駄な脚を使ってしまっていた。ただ単にスプリント力がなかったからというのもあるが、一番の原因は自分勝手な走りをしてしまい、無駄脚ばかり使っていたことだ。

マトリックスの小森さん(立命館大学自転車競技部のコーチ)とレース後話をして頂き、自分の精神的な未熟さを痛感した。自分の力を過信せずに周りの選手の意図を読み取ったり、レースの予測を考えながら走れるようにしていきたいと思った。レース後はかなりショックだったが、翌日の交流戦へ気持ちを入れ替えた。自分自身の過ちのせいで負けたので、気持ちを整理して、予選のレースの反省して翌日のレースで反省を活かすことにシフトした。


交流戦

予選の反省を踏まえ、交流戦は目標を明確にし、他の選手の状態を把握してレースを展開することを考えていた。レースでの悔しい気持ちを忘れない状態でレースに挑めることは連日レースの良い点だと思う。交流戦といえど予選で逃げが決まらなかった強いプロチームの選手が多数いたので、十分レベルの高いレースになると思った。

レース前に小森さんと話をして今レースの走り方、マークする選手、レース展開の予測、他の選手の状態を把握することを再確認しレースに挑んだ。考えなしで逃げにいくのではなくて、アタックする回数を決め逃げられる逃げられないを直感で決めるように意識することを目標に。予選での失敗を繰り返さないように、レースの悔しさを忘れないように。




スタートラインに立つと、昨日とは違う気持ちなのを実感した。レースの時の集中力だ。今回はレースに集中できると確信した。

レースはスタートから頻繁に逃げを試みる選手が多かったが、決定的な逃げは出来なかった。マークしていたキナンの選手がアタックをした時すかさず反応した。

7人ほど抜け出した時はメンツも良かったので逃げられると思ったが、一周ほどで集団に捕まった。その後にできた逃げが決定打となったが、乗ることができなかった。集団内に残ってしまったが、予選の反省を活かし落ち着いて良い位置を走ることができた。

逃げに追いつくことができず、そのまま集団スプリントだったが、今回はレース中盤で余計な脚を使っていなかったからかしっかりとスプリントでもがくことができた。スプリントをかけた時は集団10番手くらいだった。集団5位の全体10位ゴール。結果的に予選よりも内容も結果も良かった。


予選の反省を踏まえ考えながら走れた。決定打の逃げに乗ることはできなかったが、集団での走り方や雰囲気を肌で感じながら考え走れた。結果的にマークしていた選手が逃げに乗らなかったので自分も動かなかったが、そこはレースをもっと経験し、強い選手を覚え、逃げが決まるかどうか判断できるような力を身につけたい。

今回のレースでDT Swissのホイールの剛性や加速力を再確認できた。空気抵抗や立ち上がりの良さで今回のレースも助けられた。あとは自分が強くなるのみ。課題であるスプリント。予選ではもがけなかったが、今回はしっかりと最後までもがくことができた。レース中盤でどれだけ無駄脚を使わなかったことや予選で身体に刺激が入ったことで高速スピードからのスプリントができたのかもしれないが、もっとスプリントも磨かなければならないと実感した。今シーズン始めに失敗して逆に良かったと思う。失敗を繰り返さないように。

次回のレースは1ヶ月後のCoupe du Japon 菖蒲谷。久々のマウンテンバイクの大会だ。全くマウンテンバイクに乗れていないので残りの時間で乗り込んでいきたい。この夏はマウンテンバイクとロードレースを中心として、トラック競技は補いながらレースに参戦する予定だ。今年も熱いレースがスタートする。入念に準備をしてレースに挑みたい。

沢山の応援、サポートありがとうございました。

立命館大学自転車競技部 高本亮太


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