見出し画像

宇宙の謎

宇宙の謎について
どうも、Яくんです。
突然ですが、皆さんはこの世界のこと、どれぐらい知っていますか。
今までたくさん勉強して、様々な知識を吸収して、色々なことを知っていますか?
今回はスケールの大きな話をしようと思います。今抱えている悩みがちっぽけに見えるかもしれません。
もしかしたらモチベアップに繋がるかもしれませんね。
では、いってみましょう。

✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲✲

当然だが、人間なんて宇宙のこと、世界のこと、何も理解していない。
どれくらいわかっていないのか。
世の中には色々な物質がある。
鉄、水、酸素、植物、動物、人間、惑星。
とりあえず僕たち人間が知っている全ての物質。これらはなんと、宇宙を構成する物質の5%にすぎないのである。

その他の95%を構成しているのが、"ダークマター"、"ダークエネルギー"。暗黒物質や暗黒エネルギーと呼ばれるものだ。

僕たちが理解している物質は"ノーマルマター"と呼ばれている。その割合が5%である。
そして26%がダークマター、69%がダークエネルギーである。

これはとても不思議なことであろう。
まず、僕たちが知っている物質が宇宙を構成する全物質中の5%でしかないということ。こんなこと言われても想像もつかないだろう。

逆に僕たちは何を知っているんだ、という感じだ。

それにもっと不思議なことが、この宇宙の95%を構成していると考えられているダークマターとダークエネルギー。これらが何なのか全くわかっていないのだ。何かはわからないが、実際には見えてない何かなのである。僕たちが理解できていない何か。しかし、そこに何かがあることはわかっているのだ。

銀河にある全ての惑星やブラックホールの重力を測定したら、僕たちが知っている重力だけでは考えられないことがわかった。それには膨大な量の"何か"が必要なのだ。これが、ダークマターとダークエネルギーである。


では、ダークマターとダークエネルギーの違いはどうだろうか。

通常、天体は電磁波を放っていることから、電波望遠鏡で観測することが可能であるが、ダークマターは光も電磁波も何も発していないことから見ることができないのである。何物にも反応しないのだ。ツンデレどころの話ではない。マグロである。

それに対してダークエネルギーはどうであるか。138億年前にこの宇宙がビッグバンで誕生して以来、どんどん膨張していると言われている。その膨張のエネルギーの源が、ダークエネルギーなのだ。
これら2つが宇宙のほとんどを構成している。


では、現段階で何がわかっているのだろうか。
光を通すと光が曲がることから、何かしらが存在している。とりあえず"何か"がそこにあるのだ。また、光が曲がるということは重力が関係しているのは確実である。

もうひとつわかっていることは、僕たちが知っている通常の物質とは結合して分子を作り出したり相互作用することがないということだ。通常の物質と相互作用しないだけではなく、ダークマター同士でも相互作用しないこともわかっている。そのため、独自で何かを作り上げるのではなく、ただ雲のようにそこら辺に漂っているだけなのだ。

これらが何なのか。

今ある一番有力な説は、"WIMPs"という相互作用性の極めて低い粒子なのではないかと考えられている。

WIMPsとは、
Weakly(弱々しい)
Interacting(相互作用)
Massive(巨大な)
Particle(粒子)
の頭文字を取ったものである。


『多次元宇宙論』
ニール・タイソンという天体物理学者がロマンのある仮説を立てている。
もしかしたらダークマターはもうひとつの宇宙にある普通の重力で、多次元宇宙論で考えてそれらが僕たちの宇宙にも影響を与えているんじゃないか、というものだ。
そこに何があるかはわからないけれど、もうひとつの宇宙にとっては普通の物質で、それが見えない形で僕たちの世界に干渉しているということである。

ただ昨年、ダークマターがない銀河が発見されたというニュースもあった。地球から6500万光年離れたところに位置するシースルー銀河は、ダークマターをほとんど全く含んでいないのである。銀河形成の標準的な理論に見直しを迫る発見となった。


ダークマターについてはまだまだわからないことだらけだが、一歩引いてブラックホールについて考えてみても、これまたわからないことだらけなのだ。

恒星が爆発して死んだ後にブラックホールができて、一般的な認識は重力が強すぎて光すら逃さない。これは知ってる人も多いだろう。


問題は、ブラックホールの中で何が起きているのか。
これは、誰も中に入って確認することができないのだ。みんな童貞である。

しかし、いくつか面白い説は存在する。
それを紹介していこう。

『イベント・ホライゾン』
ブラックホールには、イベント・ホライゾンという境界がある。ブラックホールは重力が大きすぎるから、例えば僕がブラックホールに入ったとしてみんながそれを外から見ているとしても、みんなから見えているものは時間の進みが遅くなっているため、僕が入る直前でフリーズした状態が見えるそうだ。実際には入っているのだが、外から見たら入っていない状態で止まっているのだ。

『スパゲッティ化現象』
強力な重力により、物体が垂直方向へと引き伸ばされ、スパゲッティのように細長くなる現象である。想像もつかないだろう。
ブラックホールの中でとてつもなく細長く引き伸ばされているのだ。しかしそれは周りから視認することはできない。まるでMM号のように。

『ワームホール説』
3年前にスペインの量子物理の研究チームが提唱した説である。
ブラックホールの中心、"特異点(シンギュラリティ)"には、ワームホールが存在していて、そこを通ったら別の宇宙に投げ出される、というものだ。ブラックホールの中にいる間はスパゲッティ化現象が起きていて、かと思ったらブラックホールから投げ出されて別の宇宙に投げ出され、元の大きさに戻っているのだ。
しかしこれもあくまで仮説であり、実際はどうなのかわかっていない。中に入って確認することは現時点での地球人の能力では不可能であるのだ。

『多次元宇宙論』
実はブラックホールの中心にある特異点、シンギュラリティはビッグバンではないかという説がある。巨大なブラックホールがビッグバンを起こして全てを形成した。なので、今僕たちはブラックホールの中にいるということだ。たくさんのビッグバンによってたくさんの宇宙が形成されている説だ。
それらは先程のワームホール説と関連付けると、ワームホールによって宇宙間を行き来できるかもしれない。ダークマターやダークエネルギーの存在がこれらのヒントに繋がるかもしれない。


どうだっただろうか。
宇宙は未だに謎だらけなのである。
世界の最高峰の頭脳と技術を集めてしても、わからないことだらけなのだ。

できて当たり前、わかって当然。
そんなことはどこにもない。
誰しもできないこと、わからないことのひとつやふたつなんてあるのだ。

小さなことに焦点を当て続けるのではなく、大きな視点で物事を捉えてみたり、時には頭の中だけで考えを深めてみたりしてみると、意外な考えが思いつくかもしれない。
謎は解明された後より、考えている最中が一番楽しいのである。


終わり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?