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宇宙の果てにあるのは

宇宙の果て
どうも、Яくんです。
皆さん、最近頭を使ってますか?
勉強に対してではなく、物事を考えることに。
勉強も大切ですが、ある事象に思考を費やしてみるというのも必要ではないかと思うんです。
なので今回は皆さんの脳をどろどろに溶かしたいと思います。
物足りなかった人は自分なりに考えを深めてみてください。
次回も宇宙に関することを書くつもりなので、準備運動だと思ってみんなで頭を使っていきましょう。

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よく「箱の外から物事を考えろ」という人がいるだろう。
しかし、「箱の外」とはなんのことであるのか。

それと同じで、宇宙の外ってあるのだろうか。

もうこの質問だけで、あぁ頭痛が痛い、違和感を感じる、となるだろう。

しかし、どんなことでも中と外があるだろう。
家の中と外、もっと広げると日本、もっと広げると地球、もっと広げると宇宙…。
そしてその外はあるのか。


まずは宇宙の仕組みについて知らないとわからない。

元々は宇宙はどこまでも広がっていると考えられていたが、エドウィン・ハップルというある天文学者が面白いことに気づいたのだ。

『星たちを観察していると、それらがまるで遠ざかっているように見えて、実際に分析してみると遠い銀河ほど地球から遠ざかるスピードが早い』ということがわかったのだ。

これはドップラー効果の一種である。救急車が遠ざかっていくときに音が低く聞こえるのは"音のドップラー効果"であり、この場合は"光のドップラー効果"が起きている。

ひとつひとつの天体を見てみると、観測しているところから遠ざかっていると理解した。つまり宇宙が膨張しているということだ。

わかりにくいと思うので、ここでよく用いられているレーズンパンの例を挙げよう。
パンが宇宙で、レーズンが銀河だとする。
生地の状態から焼いたら膨張する。このとき、レーズン自体の大きさは変わらないが、レーズン同士の距離は離れていく。


しかし宇宙が膨張しているということは、その原点となる"なにか"があったということだ。

点となる始まり。その点は全ての物質とエネルギーが一点に集中して、超高温・超高密度のエネルギーの塊がインフレーションしたことで全てが形成された。これが、"ビッグバン理論"である。

このビッグバン後、僕たちが観測可能な宇宙を今回の話の宇宙であると定義する。

"観測可能な宇宙"というのは、地球が中心だとして、ビッグバン後のどの点であってもその物体から放出された信号が地球まで届く十分な時間がある空間領域のことだ。要は地球が観測できる宇宙の範囲である。
それが今では138億年ということになっている。

例えば、100億光年離れたところで天体が見つかったとする。それは100億年前にその天体が発した光を僕たちが今、受け取っていることになる。そのため、その天体はビッグバン後、38億年しか経っていない天体であることになる。
その限界が僕たち地球人からしたら138億光年なのである。
ただ先述したように、宇宙は常に膨張しているので、実際はもっと遠くで観測することになる。
最も遠いところで464億光年ほど観測することができるそうだ。それ以上の宇宙の果てを知ることは、現段階ではできないのである。


ビッグバンが始まって、インフレして、核融合して、色々あって現在に至る。

ではその全てが始まる前、つまりビッグバンが起きる前には何があったのか。

「無」という答えが最終的に導き出されるが、それはまあ最後に置いておこう。


ひとつの答えに「古い宇宙説」というものがある。
宇宙はビッグバンとその逆のビッグクランチと言って、誕生と消失を何度も繰り返しているという説である。このサイクルを何十回も繰り返して今の宇宙に至ったということだ。
このサイクルをビッグバウンスというのだが、ではその最初のビッグバンはどのようにして起こったのか。
結局同じ疑問が生まれてきてしまう。


次に紹介するのは「ブラックホールの中で生きてる説」。
ブラックホールの質量と密度がMAXの状態に達すると、跳ね返って巨大爆発を起こす。しばらくして質量はクールダウンして、それらが銀河や惑星を形成する。まるでビッグバンのようだろう。

実は僕たちは、ブラックホールの中で生きているのかもしれない。
もしそうだとしたら、僕たちの宇宙にもたくさんのブラックホールがある。その中にもたくさんの宇宙が存在することになるのだ。そしてさらにその中にも、その中にも、その中にも…。
このようにまたもや無限が続くのだ。
そして結局、その原点はどこだという話になる。


宇宙はどこに向かって膨張しているのか。
宇宙の外は有限なのか、あるいは無限なのか。

一説には、「実はどこにも向かっていない」というものもある。宇宙の一番奥に向かったと思ったら、普通にまた元に戻ってくるのだ。
ゲームでたまにあるような、画面の端に言ったと思ったら逆側の端から出てくる現象だ。

ボールに蟻が乗ってるとして、蟻は上に行っても、下に行っても、右に行っても、左に行ってもどの方向に行っても結局同じである。
それと同じように、我々の宇宙には端がないのである。ただただ膨張し続けるだけで、どこにも向かっていない。


では観測できていない宇宙の外側には何があるのか。

「今と全く同じ世界でそのまま存在する」
今僕たちが観測できている宇宙と同じように、外にも同じ世界が存在しているということだ。それは同時に、僕たちのような生命体が存在しているということになる。
なので考え方としては、多次元宇宙論に近いだろう。全ての可能性だけ宇宙が存在していて、選択する度にその世界にシフトしているということだ。

多次元宇宙論については次回の記事にするつもりなので、それまで楽しみにしておいてほしい。


そしてもうひとつの説が、

「ダークフロー(暗黒流動)の存在」だ。
2008年に科学者たちはある発見をした。
それは、
「数百個の銀河団が時速360万キロで同じ方向に流れている」
そして、
「宇宙の外側に観測不能な未知の構造がそれを引き起こしている」
というものだ。

この暗黒流動はその"なにか"によって強力な重力で銀河団を引き寄せているということだ。ビッグバン直後に物質の塊が宇宙の外に飛ばされたと仮説立てた結論である。
つまり結局これも多次元宇宙論に繋がっているのだ。宇宙の中にさらにもっと大きな宇宙があるということだ。


そして最後の説は、ビッグバンの前の世界、宇宙の果てにあるのは、「無」

この「何も無い」というのは、本当に何も無いので、何も無いという概念すら無いのだ。
「何も無い」というのは、「何かある」ことが前提になっている。だからその「何も無い」すら無いのだ。
物理も存在しなければ、時間すらも存在しない世界。僕たちが今住んでいるこのような世界が作り上げられたことからすると、もっと高次元な世界である気はするが。

また、考え方としては、宇宙の外自体、無いとするものもある。
というのも、この世界を作り上げているのは「僕たちの意識そのもの」という考えだ。

宇宙があって、地球があって、僕たちがいるのではなくて、僕たちひとりひとりの意識の中に宇宙があるという考えだ。


なかなか面白い話ではなかっただろうか。
僕個人としては最後の説が一番有力だと思っている。

まあ、現段階の人類の脳では理解できないことであることは間違いないと思う。

みなさんもぜひ、想像を膨らませてみてほしい。
そして、意識の世界を膨張させ続けようではないか。



終わり。

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