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スマホやSNSと距離をとるヒントがありそう  ー電子辞書で青空文庫をよむ


またまた電子辞書を買ってしまいましたよ。

シャープのブレインはこれで4台目。

買いすぎだろ!

言い訳しちゃうと、今回の目的は電子辞書だけではない。

おまけについてくる青空文庫データなんです。


ヤフオクで偶然おすすめとして見つけたのが

ブレインの電子辞書+青空文庫全データ(著作権のきれたもの)17,000作品以上のデータ

という商品。


これまで何度も書いてるけどブレインのディスプレイはさすがシャープ。

ちらつきが少ないので目に優しい。

これに対して僕が持っているC社の電子辞書はスマホのカメラ越しにみると、ドラレコ越しにみるLED信号機レベルにチラつきます。


過去C社の電子辞書は2台使っていて、どちらも古典作品1000冊以上収録でウハウハで読んでたんだけど、目がバッキバキに疲れる。

原因はこのチラツキだったんじゃないかなと。


青空文庫って読むときはAmazonで無料ダウンロードしてキンドル端末で読む、がメイン。

キンドル端末はeインクだから目に優しくてこれがベストな読み方。

だけどAmazonで調べるとき、青空文庫の作品は意外と見つけづらい。

あと青空文庫の合本版は意外と有料だったりする。 


さっそく届いたマイクロSDカードに入っている青空文庫のデータをコピーして

手持ちのブレインで読めるようにコピーしました。

1700作品以上で700MBほどあります。


出品者の方が青空文庫のデータをわざわざブレイン用に編集されていて

ブレインで読むときは作家名順で探しやすい。

あとオマケで2020年の青空文庫アクセスTOP500作品がまとまってます。

かなり良いです。


青空文庫ってパソコンでもスマホでもアプリ等を使えば

簡単に検索できてDLもできて読めちゃうんですよね。

わざわざ今さら電子辞書で読む必要はなさそう。


僕が今回これいいなって思ったのは

電子辞書はオフラインで使える点。

プラスこれに青空文庫が読めたら

オフラインの環境で読書+辞書検索ができちゃう。

ブレインのPW-A7200とかだったらそのままテキストまで書けちゃう。

ブレイン一台でオールインワン。


日常のなかでオフラインの環境を作るってなかなか難しい。

SNSと距離をとるって相当困難。

橘玲著『 裏道を行け ディストピア世界をHACKする』によると

人の本能的な欲求として「生存」「生殖」がある。

モテたい、お金持ちになりたい、からはじまって

高学歴を目指したり、ファッションにこだわったりと、

あらゆることに繋がってきますね。

その辺のことって「生存」「生殖」に絡んでいて、マーケティングもうまく人々の本能をくすぐるように作られている。

『裏道を行け』の終盤には「生存」「生殖」のほかに「評価」が挙げられている。

昔から人は集団生活のなかで一定の評価なしでは生きられなくて、評価が悪いと村八分にされてきた。SNSが爆発的に人気になったのは、こういった評価に対する本能を刺激している、と。


今後SNSにハマっていって人々の未来にどう影響するかはまだ未知。

みたいな感じでこの作品は終わる。


長くなりました。

そう、スマホやSNSを一切しない!というのは無理だけど、

適度な距離はとりたいんですよ。

じぶんこれ好きなんです!ってことも

じつは脳の快感神経をうまく刺激されてるだけってことも、ある。

これについては『裏道を行け』でギャンブルが例に挙げられてます。


この15年でスマホが普及して、電子辞書はオワコン扱い。

当時は3万円前後とかしてましたが、いまや中古で数千円で買えますよ。


僕の場合、外でも快適に文字打ちできるツールを探して偶然たどりついた電子辞書。

内蔵コンテンツが豊富すぎるし、できること多いし、ミニPCなんだけどオフライン。

このへんにスマホやSNSと距離をとるヒントがありそう。


今回購入した青空文庫のデータをeインクのキンドル端末にもコピーしました。

が、テキストデータとして閲覧は可能なんだけど、タイトルや著作名で検索できない。

ディスプレイは目に優しいのに読みたい作品になかなかたどり着けない。

うまいやり方はあるんだろうけど、だったら電子辞書で読もうかなと。


ちなみに青空文庫のデータはヤフオクで「brain 青空文庫」で検索すると見つかりますよ。





今回買ったブレイン4台目。手持ちの中で最も外装の傷が多いが問題なく動きます。高校生モデル、丈夫に作られてるんでしょうね。このクラスだと数千円で買えます。電池で動くのでエネループも使えて便利。


値段と検索速度と文字の見やすさと総合して最もオススメできるモデル。一括検索もサクサク動いて気持ちいい。文字もきれい。青空文庫はこのモデルで読みたい。テキストエディタが標準装備されていないのが残念(裏技つかってできるらしい。僕は失敗しました)。


こちらも全体的にバランスがいい。文字がきれいで青空文庫が読みやすい。しかも最初からテキストエディタついてます。外出先でもオフラインで読書、辞書、物書きすべてができるモデル。


「生存」「生殖」そして「評価」。そういう本能的な刺激を利用して経済は動いている。能動的に生きるために知っておきたい一冊。


『裏道を行け』を読み終えてこちらを読んでます。悪人のほうが出世しやすい。善人は失敗しやすい、でも最も成功しやすい。刑務所や海賊の世界の方が平等。などなど。エビデンスに基づいた本当の成功法則とは?を学べます。


青空文庫で偶然読んだ短編。1920年代のまだ平和だった日本。夜更けに酔いどれ二人がカフェでひとりの外国人の老人に出逢う…たった10ページの作品なんだけどそれぞれの人物の心情の変化がエモい。いわゆる戦前の雰囲気って、なんか現代に通じるものがある。読みごたえがあって楽しめました。
著者の南部修太郎氏、はじめて知ったけど他作品もチェックします。
無料です。



うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。