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子どもが集中する時とはどんな時か

世界中の幼稚園を繋げこどもの未来を創る建築家の藤井亮輔です。

mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
vision
「世界中の子供たちが友達になれる世界」

こんにちは。
今日は、私が2020年5月に出版した「天才を創る環境」から。

引き続き「体験と体感が大事」の章を進めます。


子どもが集中する時とはどんな時か

興味関心に関わるこどもの集中力というお話をしていきます。こどもが集中するときは、どんなときでしょうか。

よく観察したことはありますか。だいたいの方はこのようにお答えするのではないでしょうか。

「集中する空間、場所が必要だと思います。」

この回答、本当にそうでしょうか。私たち大人が集中している時を考えてみると答えが出てくると思うので私たちの集中している時を考えてみましょう。例えば、私が目指していましたプロ野球選手のお話です。

私の周りはたまたまプロ野球選手になった方がたくさんいたのでその体験を聞いてみました。たくさんの観客とBGMがあるなか、試合をする時どんな感覚でしょうか。

「自分の打席、自分の守備機会の際は、どんな時でも無音の感覚で自分の世界の中でプレイしています。」

「集中という感覚といえば集中している時間ではあるが、集中しようとして集中している事ではない。自分の世界を創って自分を表現している時間だと思います。」

他には、書家の方にもお聞きした。「たくさんの雑音と言われる環境でも、一度筆を持つと音のことは入ってこないです。筆についた墨汁、筆の流れの音は聞こえますが。」という回答でした。

ここでお気づきになられる方もいらっしゃると思います。分かりましたでしょうか。そうです。「どんな雑音がある場所でも、自分が集中している時は、雑音も入ってこない。」です。大人でもこの感覚です。これは、こどもも同じ感覚です。

こどもも一人の人間だと感じ
何をしたいのかを観察してあげる

集中しましょう。という事を訴えても、こどもの興味関心とそれてしまっている時はどんな環境であっても、集中できている状況を作り出すことはできないのです。

こどもは素直です。感情そのまま表現しているので、どれだけの雑音、目線等があっても自分が楽しい、面白いという感覚を大事にします。その行動が、のめり込む第一段階です。

そこからは、だいたい想像ができると思いますが、声をかけても聞こえず、ひたすら同じ行動(遊び)を繰り返すという集中した状態になっています。なので、最初の問いに対する答えである、

「集中する空間、場所が必要だと思います。」という事ではない。という事をご理解いただけたのではないでしょうか。

集中という事を私たちがいくら言っても、こどもの興味関心を引くことができなければ、集中している状況を作り出すことは出来ないが、こどもたちの興味関心をしっかり観察した上で、接してあげることができれば苦労することもなく、集中した状態をこどもたち自身で見つけて、行動ができるようになります。

家庭保育でも同じですよね。

こどもの目線で理解しようとせず、こどもも一人の人間だと感じ何をしたいのかを観察してあげると、家庭内でもメキメキと自分のしたい事を見つけて、集中し、同じ行動(遊び)を繰り返すことにつながります。集中力というのは、私たちが提供できるものではなく、こどもたちが自ら見つける時間が必要です。

次回は、引き続き「集中できる空間」について述べていきます。

建築家・教育者・著者・講演者
藤井亮輔


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