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ダウン症児の眼について

ダウン症に特化した小児リハビリをしている理学療法士の胡崎亮介です。
4児の父親で、次男がダウン症(小学校3年生)理学療法士の仕事をしています。
ダウン症に特化した訪問看護ステーション
ダウン症に特化したオンライン講座
を大阪府で運営しています。


ダウン症に特化した支援note



【ダウン症児の眼科疾患について】

ダウン症児は斜視、屈折異常、眼振、白内障などの影響によって、視力が不良であると言われています。
また、これらに関しては、早期に屈折異常や斜視治療を開始することで、より良い視覚機能の獲得の可能性が高くなると言われています。

【屈折異常とは?】

ダウン症児の多くは、屈折異常(調節異常ともいわれる)を伴っています。
屈折異常というのは、遠視や近視、乱視のように目に入ってきた情報のピントを合わせる機能の異常のことをいいます。
ダウン症児の屈折異常には遠視、乱視が多いと言われています。

ダウン症に関わらず、赤ちゃんの視力は、ほとんどぼやけて見えていない状態で産まれてきますが、乳幼児期には、どんどんとその視力は成長していきます。
屈折異常がある場合は、ぼやけて見えた情報が脳に送られてきます。この程度が強い場合は眼鏡をかけるということも必要になってきます。

*視力検査について*
子どもの場合は、視力検査がうまくできないことも多いように思います。
検査の意味がわからなかったり
飽きてしまったり
なので、正確な視力を検査するのにも、数回の検査から判断していくことも必要となるかもしれません。

【斜視について】

斜視は、右目の向きと左目の向きが同じ方向に向かない状態のことを言います。そのためにモノが二重になって見えたり、立体的な構造がわかりにくかったりということが起こります。

幼い頃からの斜視の場合は、子ども自身が見えにくいという自覚を持たないことも多くあるかと思います。

【リハビリの関りで気をつけること】

視覚からの情報は、身体を動かし発達していくことのみならず、あらゆる場面でとても大切な要素です。

また、その情報によっては
姿勢にも影響してくることもあります。

例えばリハビリの介入時に、姿勢に左右差があるなどの状況では
身体の動かし方や筋力の課題だと決めつけずに

・お子さんの眼の動き、頭の形など
・オモチャの遊び方、四肢の動き(特に両上肢)

の客観的な情報を取りながら他視点から関わることが大切だと思います。

上記にも書きましたが、なかなか視力検査がうまくいかないこともありますが、日々の関りの中にヒントとなる情報があるかもしれません。

今回は、そんな視点の1つとなる「眼」についてでした。


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