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リハビリで「ちゃんと壁にぶつかること」

おはようございます!ダウン症に特化した小児リハビリをしている理学療法士の胡崎亮介です。4児の父親で、次男がダウン症(小学校3年生)理学療法士という、リハビリの仕事をしています。ダウン症に特化した訪問看護ステーションを大阪府堺市で運営しています。


Noteでは、ダウン症に関すること育児に関することリハビリや仕事に関することを日々投稿していこうと思います。

「ちゃんと壁にぶつかること」
「できた!の手前にあるもの」

について
のテーマでお話をしたいと思います。



日々リハビリとして関わりをもたせてもらっていると
「なるほどな」
と気づきをもらう場面が多くあります。
今回はその中の1つをご紹介します。


そのお子さんは、リハビリで自転車(ストライダー)に乗る練習をしているのですが


うまく、足でこげるようになってきたのですが
どうしても足元を見ながらこぐので
前を向けていないということが課題になりました。



こんな時には
「子どもが足元を見るのは理由がある」
と考えることもできます。
なので、こんな事例全てが
「問題だ」と言う事ではないと思っています。


その上で、前を向いて自転車に乗る事をしようと思うとどのように考えるのがいいのでしょうか?



これは

「ちゃんと、ぶつかる」
ことかなと思いました。


考えてみると、足元を見ながら動いていて
ぶつかりそうになると、大人は
「危ないよ!」
と言って、危険を伝えます。
それはそうだと思います。
大人にはその経験があれば、予測することができて
それを回避する手段があります。


子どもは、それがこれからなので充分に備わっていません。


でも考え方によって、この大人の「危ないよ!」
は子どもの「ぶつかる」の
経験を減らしているとも言えます。



そう思って、このお子さんの自転車の行く先に
僕が壁となり、実際にぶつかってもらいました

この経験をもとに、今度は小さなコーンを置いて
その道を走る


そうすると、周りを見る行動が増えてきたようです



危ないと考えて、それを排除すると
そこは安全となりますが
安全に過ごすと、取りこぼす経験もある


大人の社会にも言える事ですね。
と感じる貴重な経験でした。



最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

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