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小学校3年生ダウン症児の思いと、親の気持ち

こんばんは!
ダウン症に特化した小児リハビリをしている理学療法士の胡崎亮介です。
4児の父親で、次男がダウン症(小学校3年生)理学療法士という、リハビリの仕事をしています。
ダウン症に特化した訪問看護ステーション
ダウン症に特化したオンライン講座
を大阪府で運営しています。


Noteでは、ダウン症に関すること育児に関することリハビリや、仕事に関することをゆっくり投稿していこうと思います。


今回のテーマは
「小学校3年生ダウン症児の思い」
の内容で、お話させて頂きます。


うちの子の小学校登校について

うちの小学校3年生次男(ダウン症)は地域の小学校に通っているのですが、朝の起床から、学校の準備、登校までにやっぱり色んな時間がかかる事があります。
それでも、入学したての時と比べると段々と早くなってきていて、今ではほとんどの事を自分自身で用意をするようになってきました。

うちの場合、その下に三男、長女といるので
なかなか朝の準備は、はちゃめちゃな現場となっていることを、ご想像しながらお読みください。

さて、そんな小学校3年生の秋。
これまでは、自宅近くからスタートする集団登校の時間には、わずかに間に合わず、いつも僕と一緒に歩いて登校をしていたのですが

次男から
「1人で歩いて行きたい」
と言う気持ちを聞きました。

なるほど、なるほど。

ちなみに、家から小学校までは大人の足で歩いて10分程の場所。
信号機のない交差点もあり、朝は通勤の車やバイク、自転車が行き交う道です。

この次男の言う「1人で登校したい」は行きのこともありますが、帰りの下校の事も意味していました。


さてどうしよう。

その子の思いと家族の気持ち

まずシンプルに、こうした【自分でやりたい】の気持ちを持つ事に親としては

成長してるなぁ。
そういう思いをもつようになったんだなぁ。

と感慨深いものがあります。

でも、実際は課題がいくつかあります。
歩いて登校する事そのものには問題ないのですが、1人の状況の時に何かあったらどうしよう。です。
やっぱり慣れた道とは言え、注意力はまだまだです。車を確認せずに道を通ったり、自転車とぶつかりそうになったり、荷物の多い日はどうしてもフラフラしてしまったり。
朝の散歩中の犬が怖くて、停止してしまったり。
そして何かあった時に、彼本人がそれを正しく言葉にするのが難しいことです。

ここはこれからの生活の色んな場面でのテーマになるような気がします。
彼の自立したい気持ちに対して、大人の目からみた安全性がまだ充分とは言えないところ。
とは言え、この次男の気持ちを無碍にしたくはない。

子どもの成長と、親の心配な気持ちが挟まっているところ真っ只中です。
でもそんな時こそ、考えていくチャンスやタイミングでもあるなぁと思うここ最近です。


結果として、朝の集団登校に間に合うように準備を急いでできるようになったり、仮に1人で登校する状況になった時は、かなり遠くからストーカーのごとく親が登校を見守ったりとしています。
(本人は1人で行ってる状態)

そして改めて思うのが、地域の見守りをしてくださる方々の優しさ。
僕が次男のストーカー登校をしている時には、いつも「今1人で行ったでー。親の知らんところで成長しとるもんやでー。」と声をかけてくださり、暖かい目で見てくれていることを感じ、ホントにありがたい気持ちになります。


まだまだ、どうしていけばいいかの最終結論は出せていないままですが
親として、彼の成長を見守りつつ
今後も考えながらサポートしてきたいなぁと思う2023年の冬でした。


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