見出し画像

ダウン症児とウエスト症候群について

ダウン症に特化した小児リハビリをしている理学療法士の胡崎亮介です。
4児の父親で、次男がダウン症(小学校3年生)理学療法士の仕事をしています。
ダウン症に特化した訪問看護ステーション
ダウン症に特化したオンライン講座
を大阪府で運営しています。


ダウン症に特化した支援note


【ウエスト症候群とは?】

これは乳幼児期のてんかんとして
別名「点頭てんかん」と呼ばれ、ダウン症のお子さんにとって比較的多いてんかんと言われています。

発症時期として多くみられるのは
生後3-11ヵ月の時期で、起床直後や
眠いときにみられることが多いと言われています

ウエスト症候群の症状や特徴

症状としては、頭を急激に「カクン」という感じにたれて、おじきをしているような動き(これが点頭という動き)手足を縮める、伸ばすような動きが身体の徴候としてみられます。 

実際にその現場で感じる事は
程度はそれぞれですが
「頭を上下に揺らして遊んでいるのかな?」
というような
一見、日常でみられている何気ない行為のようにも思えます。

ウエスト症候群の時の特徴はこの動きが
5秒から40秒くらいの間隔で数回繰り返しみられます
この一連の繰り返しを【シリーズ】といい、その特徴の1つとなっています。

また、この手足の動きは
新生児期に自然とみられる「モロー反射」という
ビックリしたときの様子なども似ています


モロー反射の場合は
「音や感覚などの刺激に対して」反応(反射)しているのに対して

ウエスト症候群では
外部からの刺激に関わらずみられることが
その違いの判別となります。


他の徴候としては
眼球がフワッと上を向くことがある
眼振という眼の震えを起こしていること
出現後から笑わなくなったり、不機嫌になったり
また今までできていた首のすわりやお座りができなくなったりすること
なども特徴としてみられます。

お家での様子や、実際の現場では
「もしかしてこれがそうなのかな?」
「いつもより目が合いにくくなっている?」
「頭を振って遊んでいるのかな?」

など、日常的な動きかなと思うこともありますが
いつもと少し様子が違うなと思った時は
1つ1つ判別しながら見ると
その特徴がみられたり
上記の症状が重複してみられたりしています。

疑われた場合は?

もしお子さんの日常で疑わしい様子や
これはどうかな?と思われた場合には
早めに受診し医師にご相談してくださいね。


診察の際には、その時の様子を動画で残しておいて医師に見てもらうのが良いと思います。(診察時には徴候がみられず普段通りということもありますので、その場合には伝えずらくなります)

診断としては
・発達に遅れや退行がみられる
・上記のシリーズの徴候がみられること
・脳波の検査で「ヒプスアリスミア」と
いう脳波がみられる

ということによって診断されます。

日々のお子さんの観察から
いつもと違うかな?これはどうかな?
と疑われることがあればまずは医師にご相談してくださいね。


また、支援者として日々関わる中で疑われた時に、あまり不安を煽りすぎることは良くないと思いますが、知っておく事で選択肢が変わってくることは大切な事かと思います。


今回はダウン症児のウエスト症候群についての
noteでした!

最後までご覧頂きありがとうございます!


ダウンアカデミーについて
【ダウン症に特化した支援者講座】
ダウン症児支援を学びたい方向け講座です

令和6年度前期にスタートする
・ダウンアカデミー3期生
の募集をスタートしています

直接のご質問、お問い合わせは公式LINEより
🔗公式LINEはこちらから

【お申込みはこちらから】
・基礎講座(3期生)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?