見出し画像

振り返り(2023年8月)

サムネは富士山頂上からのご来光。言葉を失うほどの圧巻の景色だった〜🗻



今月のハイライト

ピックアップしていくつか。

富士山登頂ミート

人生に一度はしておきたいシリーズ。コーチングライフコミュニティで参加者を募って7人で登ってきた。

生憎の天気で険しい登山だったけども、みんなで登ったからこそ楽しく登れたなと思う。「頂上に向けて登る」という同じ目的に向けて身体感覚を共にする体験は心地よかった。言葉はいらない。ただ目の前にある岩をみんなで歩を合わせて黙々と登っていく感じ。みんなで登り切るよ!というイメージを共有できてて声かけしたり、お菓子をシェアしあったりも心があったかかった。この時間を共にいるなという感覚だったなあ。

先輩の結婚式

お世話になっている大学の先輩の結婚式へ。兄の結婚式ぶりでそわそわしてたけどとってもいい時間だった。両家が揃っているところに感動した。全く交わりのなかった2つの家が、2人の関係から出逢う。それは運命的と呼ぶより巡り合わせって感じがした。自分の大切な人を、自分の大切な家族に紹介して迎え入れるという体験は純粋に幸せなことだなって思う。


コーチとのペアコーチング

PCC目指して最後の追い込みをしようと知り合いコーチに声をかけてペアコーチングを色々な方と。久しぶりにたくさんのコーチングを受けて、コーチの特徴ってたくさんあるんだなってことに改めて気付かされる。そこで思うのは、コーチとしての共通能力はありつつ、その振る舞いの違いはやはり人の性格であり価値観だということ。たくさんのコーチと触れ合う中で自分のコーチングを相対化できているのはすごくありがたいこと。


今月触れたもの

オールジャンルで印象的だったものをいくつか

晴れ、時々くらげを呼ぶ

「理不尽に抵抗する手段さえ、理不尽なんだ」

ふと、同世代の作家はどんな文章を書くのか気になって同じ98年生まれの作家さんの本を読んでみた。同世代で活躍する人。例えばスポーツ選手とかだとちょっと次元が違う感じがしちゃうんだけど、小説家ってその人の感性が言葉に乗って伝わってくる気がして人も見えてくる気がするし距離近く思える不思議な感覚。本の内容は「迷惑とわかりあうこと」「人と繋がれる」みたいなことが中心のテーマに感じた。


同志少女よ、敵を撃て

「だが私はお前のようにはならない。お前のように卑怯には振る舞わない。
私は、私の信じる人道の上に立つ。」

昔本屋で見かけてから読みたいな〜と思ってた本。第二次世界大戦を舞台にした女性ロシア兵士の戦争小説。純粋に読み物としてとっても面白かった。私にとっての「敵」とは何か?という問いが大きくあり、その周辺のジェンダーといったテーマ含め、二項対立をどう超えていくか?というテーマが横たわっていたように思う。昔からガンダム見てるから敵とは何か?という問いかけにはしょっちゅう触れてて、当たり前にいろんな正義があるよねという感覚になれるけど大事な観点だと改めて思う。
また、戦争という普通には体験できないことを主人公の生き様を追体験しながら仮想できることは本の良さだなって思った。


美味しいお酒

バーもめっちゃ素敵でまた来るよと約束した。
  • LANGATUN Sauternes Cask Finish(ランガトゥン ソーテルヌ) 

    • ソーテルヌとは、貴腐ワインのことでおそらくそのワイン樽を使っているのかな。

    • 香りが150点くらいには最高だった。


今月の気づき/今、感じていること

最近自分の行動に影響のある考え方や感じていることをいくつか。

自然という無尽蔵なエネルギー源

富士山に登って気づいたこと。登る前の1週間、かなりメンタルが低空飛行していて毎日の仕事や用事に引き摺られながらなんとか過ごしていたけど、富士山に登ってからというもの、メンタルが劇的に回復してた。

ここ最近で気づいたことだけど、自分は多分1人の時間が割と好きな方。人と話すとき、なんだか気力を使う感じがしててうっかりしてるとエネルギーが枯渇しちゃう。(人と話し分かり合えることは人生の醍醐味なので気力を使おうがやっていたい)そうすると人と話をしようにも自分の気力が空っぽでうまく波に乗って話せなかったり。RPGゲーム的にいうとHPは残ってるけどMPが空っぽ的な。

生活の中で回復しようと気を許している人とおしゃべりしたり、運動してみたり、いつもより多く寝てみたり。そうやってちょっとしたMP回復を入れながら過ごしていたけど大自然は一発でそれを満たしてくれた。ほんと自然すごい。何がすごいって自然自体がエネルギーフルで無限のリソースを与えてくれるように思える。最近は人との対話に加えて自然との対話に関心が向いていたこともあって、自然というものにより興味が出てきた。


仕事の起点は仕事になくてもいい。起点があることのみが大切。

上記の「同志少女よ、敵を撃て」のワンシーン。一流の狙撃手になった主人公セラフィマが、戦後どう生きていくか?という問いを考える中で、伝説の狙撃手のエピソードを聞くシーンがやけに心に残った。

記者は「あなたにとってネジ作りとはなんですか?」と尋ねた。
工場の達人が困った顔をして答えた。
「別に何も考えていません」
「ネジ作りが何かなんて考えたこともありません。ただ作ってるだけです」
あとは妻と、もうすぐ孫を産む娘の自慢だった。……あんまりにもつまらない答えだな、と子ども心に思ったよ。それで学校に戻って先生が聞いた。「あのネジ作りの名手が何を言いたかったのだと思いますか?」と。
なぜだったか忘れたが私がクラスの総意を答えることになって、起立して言った。
「真の達人は欲望にとらわれずただ無心に技術に打ち込むということだと思います」と。……先生はその通りだと褒めてくれた。安心したんだな。私がオチをつけたから」

逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」

何かを成し遂げた人は何か特別な仕事哲学を持ち、自分には至らない世界に生きているように思えてしまう。けど、実際はそんなものはないこともあるだろうし、なくても幸せに生きていける。
このネジ職人がネジを作るのはきっと家族のため。これを聞くと仕事への意味を求める人はこのネジ職人はつまんない奴だなって思ったりする。だけど、原動力の起点は仕事の外にあっても良いのだと思う。大切なのは自分の起点をはっきりと持てていること。人によって起点は違うという前提を忘れない。


価値無しモデルが順調すぎる

コーチングを受ける中で久しぶりにメンタルモデルの話になったけど、改めてここ最近の生き方、人生の課題の背景を考えると、めちゃめちゃ価値なしモデルからきてるやん!ってなった。

ちょうどコンパッションのワークショップに出た時にも思ったけど、本当は、焦りや不安からくる動力ではなく、心からくる温かいエネルギーで生きていたいと思ってる。このことをすぐに忘れちゃうけど価値なしモデルにいる道中はできる限り意識して生きていくしかない。


仕組みが関係性を守る

人との関係性においてルールを決めることって、なんか堅苦しいぞとかって思うわけだけれども、最近はむしろ関係性をスムーズにするために重要だなと感じ始めている。自分と同じ価値観で生きている人なんていない。そうすると人との関わりの中でどうしても価値観が合わない部分が出てくるから、関係性が深まるにつれて「なんでそんなことするの?」とか、「それはあり得なくない??」とかって感じてしまう隙間はできてしまう。
そんな時、私たちだけのルールがあれば、そのルール適用化では価値観からくる道徳観や倫理観を無効にして考えなくて済む。そこにズレや隙間は起こらない。

例えばだと、今シェアハウスに住んでいて、共用キッチンを使う場合は終わった後必ずきれいに拭かないといけないというルールがある。
これが、「汚れていたら拭く」というルールだと、汚れているの認識違いよって「この汚れで拭かれてないのあり得なくない!?」とかって言われたり、思われたりすることも想像できる。自分の感覚って当たり前すぎるものだから、ルールの定義が曖昧だと、話が膨らんで「この人とは価値観が合わない」という問題にまで膨らむことになりかねない。
そこで汚れていようが汚れていまいが拭いておくというルールがあることで、「この人と感覚が違う。この人とは合わない」といった価値観の問題にまで話が及ぶことを防げると思う。もちろん綺麗そうに見えるけど拭くことに億劫でストレスに感じることもあるけれど、ルールを脳死で実行することで住人との関係性は心地よい状態に守られる。

人との関係性の中で、我慢することはよくないんだけど、ルール化によって食い違いを無効にしてむしろプラスを増やすためにリソースを割けるなら多少窮屈でもその方がいいことだってあるんじゃないかって思う。
何でもかんでもルール化すればいいではないし、そもそも〜みたいな問い直しも必要だなという前提の元でだけど。

人が生きる上でのナラティブに興味がある?

ここ最近は自分の活動の根本にある欲求は何か?という問いに対して、人間人生、心理の探究心と答えていた。若干抽象的でテーマも広いなあと思っていたんだけど、改めて考えてみると人がどんな物語を認識しているか?という人が生きる上でのナラティブが自分の興味の真ん中ではないか?という仮説が生まれている。

2年前に社会構成主義に出会い、その延長でナラティブアプローチまで見識を深めた際の興奮は今でも忘れられないし、自分の世界の眺め方の大事な要素となっている。ナラティブにちょっとテーマをおいてしばらく生きてみようかなと思う。

チャンスを掴みに行く。

コーチングの大先輩である林健太郎さんとご飯に行った時に感じたこと。仕事においてもプライベートにおいてもチャンスは無限に溢れている。行く前には2人でいけるとは思わなかったけども、実現した。(もちろん林さんの愛があってこそだけど)
一歩前に踏み出すことでもちろんダメなこともあるけども、掴めるものもそれなりにある。そんなことを体験を持って教えてくれた時間だった。一度きりの人生、自分の関われる世界を広げていくことは当たり前にやっていないと勿体無い。

この前あった友人も、パートナーと別れてからというもののマッチングアプリを駆使し、誘われた合コンは断らず行く、先輩や友人に紹介してとリクエストするなど行動を惜しまなかったようで。マッチングアプリはじめ、自分に合わないものや失敗もたくさん経た上で今は新しいパートナーと出会えて楽しいと話していた。

これも既にガンダムから学んでいたことか。

お母さんが言ってました。
「逃げたら一つ 進めば二つ」手に入るって…
逃げたら「負けない」が手に入ります。
でも、進めば勝てなくても手に入ります。
経験値も、プライドも… 信頼だって!

「機動戦士ガンダム 水星の魔女』 スレッタ・マーキュリー


この記事が参加している募集

#振り返りnote

84,835件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?