石引読書会 9/22(金)「ヨブ記」 @石引パブリック 

9/22(金)石引読書会『ヨブ記』のレポートです。
作成してくださったのは、「ヨブ記」をリクエストしていただいたKさんです。

今回の参加者は6名。そのうちお一人が初参加の方でした。これまでからすると少なめでしたが、お題からするとよくぞおいでいただいたとの印象です。分量はさほどではないのですが、やはり読みにくくて、みなさんちょっと苦労したようです。

自己紹介も兼ねてざっくり感想をお聞きしたところ、「信仰の対象がないところで祈りは成立するのか?」、「人間の力を超えたところで、善と悪は判断できるのか?」、「悪魔にそそのかされるなんて、この神様像というのはいかがなものか」、「ドラえもんみたいで、ヨブ=のび太、神様=ジャイアン、悪魔ないし友人=スネ夫。ところが肝心のドラえもんがいない」といった感じでした。みなさんこの神様の横暴さに驚いた様子でした。

ここから先は記憶をたどっていますが、出てきた話題は(順不同です)、

手塚治虫の『火の鳥・未来編』との類似性
日韓関係の双方の意識(無理解ではなく、まずは相手を知ることが必要では)
ユダヤ人の定義は?
国家としてのイスラエルは果たしてユダヤ教の教えに沿っているのか?
ユングの『ヨブ記』解釈
日本人の宗教観とキリスト教に代表される一神教とは大きな違いがある(浄土真宗とは「信仰の強度」という意味で近しいと言えるのでは、との意見もあり)
キリスト教原理主義とネオコンないし市場原理主義の相性の良さ
映画『6月0日 アイヒマンが処刑された日』の紹介
因果応報論が行き過ぎると過度の自己責任議論になりかねない

などなど。今回参加された方はどなたも確たる信仰をお持ちではなかったせいもあってか、いろんな方向に話題が飛んで行きました。いかにもこの読書会らしいなということころです。

最後にあらためて、ご参加されたみなさま、どうもありがとうございました。



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