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【理系最高峰の大学】東京工業大学に受かるには?④英語編

はじめに


この記事では、東工大に受かるためのメソッドを書いていきます。得点戦略などは①数学編に書いてあるので、ぜひそちらを読んでからこちらに来ていただけると幸いです。
東工大理学院に合格し、その後塾講師をしていく中で得た経験から、東工大に受かるためにどのような勉強が必要か、そしてどんな参考書を解いたらいいのか、などなどを書いていけたらなと思います。

東工大英語の特徴


東工大の英語の特徴は何といっても、英文が長いことです。昔は短かったので、よく「東工大の英語はセンター試験並み」と言われていましたが、2010年ごろを境に分量が増え始め、今では2000~3000語の超長文が出てくることが当たり前になっています。これだとあまり想像がつかないかもしれませんが、多くの大学の入試問題は、長くても1000語程度なので、それの倍以上の分量が出されていると考えると、普通ではない量ですね。

そんな超長文が2題も出されるのにもかかわらず、制限時間は90分と短くなっています。東工大の他の科目(数学・物理・化学)はたっぷり制限時間が用意されているので、それとは真逆ですね。

しかし、問題の難易度自体は高くありません。というのも、長い分内容が理解しやすくなるからですね。短い文よりも、同じ内容に対してたくさんのことを話すので、言い換えが何度も出てきたりなど、意外と解きやすい部分があります。和訳・英訳問題も、難易度の高いものは出題されず、文法や文脈の理解が問われることが多いです。

とはいえ、その中でも最も難しいのは、内容一致問題でしょうか。とても長い長文を読んだ後、その長文の内容と一致している短文を、8~15個の選択肢の中から2~4つ選ばされるのです。(数は問題により異なります)内容と真反対の短文もあれば、文中に記述のない短文が選択肢に入っていたりするので、かなり難しいです。これをどう対策するかが肝でしょう。

対策1 超長文に慣れる


特徴のところで書いた通り、超長文が特徴の東工大。ほかにも東京医科歯科大や、慶応義塾大文学部の問題はかなり長い文となっています。そのため、これらの過去問をひたすら解いて、長い文に慣れましょう。英語に最短ルートはありません。また、それらの問題に取り組む前に、肩慣らしとして「やっておきたい英語長文1000」をやるとよいでしょう。1000語程度の長めの長文が載っており、超長文入門に最適です。そして、今のところ超長文に特化した参考書はこれ以外に存在しないので、あきらめて過去問を使いましょう。

はっきり言って、時間内にすべての問題を解き終わるには超長文をテキパキと読む必要があります。そして、短い文や共通テストと違って小手先のテクニックは存在しません。そのため、時間をかけてコツコツと慣れていきましょう。

対策2 和訳・英訳で部分点をもぎ取る


東工大に限らず、国公立大学の入試問題は記述式のものが多く、そのため英語では和訳や英訳、内容説明などの問題がよく出題されます。ここで大事なのが、選択式の問題と違って部分点が存在する、ということです。
そして、和訳・英訳の特徴は「単純に文法力と単語力によって点数が決まる」ことです。長文のおおまかな内容が掴めていれば、あとはシンプルな文法・単語の知識勝負なのです。

これは、特に長文が長すぎる東工大では重要な得点源です。というのも、他の問題と言うと内容説明の記述または内容一致問題(詳しい内容は対策3にて)くらいしか無く、前者に関しては前後の文脈が理解出来ていないと正答出来ませんし、後者に関しては長い文を全て細部まで読まないと正答がハッキリしないからです。

以上のことから、東工大の英語を攻略するには、まずこの和英訳問題で点を稼ぐことが重要となります。
そして、点を稼ぐためには和訳英訳の演習量を積むほかありません。大人しく何十問も解きましょう。段々と訳の雰囲気が掴めてきます。


対策3 内容一致問題のコツを押さえる


内容一致問題というのは、十択以上の選択肢の中から本文で言及されていた選択肢のみを選び抜くというものです。これが最も難易度が高いです。その理由は、すべての文をきっちり読んでいないと正答が難しいからです。答えの根拠が端っこの短い文であったりするので、根拠を持って正解するのがキツくなっています。
それゆえ、多くの受験生が苦手としており、かつ最も点を落としている分野かと思います。

そんな内容一致問題ですが、ある程度解くコツというものが存在します。それは「選択肢を読んでから問題文を読み始め、選択肢を一つひとつ吟味しながら問題文を読んでいく」というものです。

伝わりづらいかもしれませんが、常に内容一致問題のことを考えながら解き、パラグラフの終わりごとに内容が一致している選択肢がないか確かめるのです。ありがたいことに、東工大の問題は本文の順番と選択肢の順番が一致しているので、比較的そのような解き方でもやりやすいと思います。

常に問題のことを頭に入れながら解くのはマルチタスクとなり難しいかもしれませんが、演習を積んでしっかり身につけましょう。

最後に


結果として、東工大の問題は、「内容一致問題を頭に入れつつ、和訳英訳問題が出てきたらその場で解く。その他の問題も問題文に出次第解く」と言ったようにすると良いと思います。まあつまり問題に出てきた順に解け、後回しにするな、ってことですね。

結局は慣れだと思うので、ひたすら超長文対策をして、自分なりの解き方を模索してください。


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